設備設計職の転職成功ガイド:職務経歴書の書き方とテンプレートの紹介

職務経歴書

設備設計は、現在の建設業界において非常に需要が高い職種です。

建物の複雑化や技術の進展に伴い、高度な専門知識を持った人材が求められています。

特に企業は、これまでのプロジェクトで得た具体的な経験や実績を重視しており、転職者がどのようなプロジェクトでどの役割を果たしてきたのかが重要な判断基準になります

そのため、職務経歴書は、自分の経験を的確に伝え、採用担当者にアピールする重要なツールとなります。

転職市場で成功するためには、効果的な職務経歴書を作成することが鍵となります。

この記事では設備設計に特化した職務経歴書の書き方のポイントについて解説しています。

目次

職務経歴書の基本構成と重要ポイント

職務経歴書には、以下の基本項目が必須です。

それぞれの項目において、採用担当者にわかりやすく、自分の能力を最大限にアピールするためのポイントを押さえましょう。

職務経歴書のフォーマットは数多く出回っていますが、リクルートエージェントの職務経歴書フォーマットはシンプルで書きやすいのでおすすめです。

以下ではリクルートエージェントの職務経歴書フォーマットの内容をベースに解説していきます。

職務要約

自分のキャリア全体を2〜3行で簡潔にまとめます。これまでの経験年数や専門分野を強調し、得意とする業務内容を端的に記載しましょう。

職務経歴

過去の職歴を時系列で具体的に記載します。

各プロジェクトでの役割、使用した技術やCADツール、携わった建物の種類や規模(商業施設、住宅、オフィスビルなど)、そして成果を具体的に書きます。

設計図面作成や施工管理の経験がある場合は、その範囲や規模についても詳細に述べましょう。

資格

資格欄には、「運転免許」「漢字検定」等を書くのは無意味なので、「消防設備士」など業務内容に直結する資格だけに絞って書くようにしましょう。

自己PR

自己PR欄には「職務経歴」からだけではわからない、転職先の業務に具体的に役立ちそうなアピールポイントを書きます。

・転職先で貢献可能なスキル

・自分を採用するメリット

を提示しつつ、採用判断の後押しとなるような内容を書きます。

「設備設計として求められる能力」×「過去の経験や実績・スキル」

この重なる部分を自己PRに書いていきます。

「PDCAを回すスキル」・「問題解決能力」

などの薄い内容の自己PRをダラダラと書くのは、逆効果です。

自己PRとして伝えたい業務上のスキルがあるとしても、それは面接の場で語ればいいことです。

転職の成功率を上げる職務経歴書の書き方

ここからはより具体的に、採用側に刺さるポイントを押さえた職務経歴書の書き方を解説していきます。

プロジェクトごとの具体性を重視する

ただ「設計に携わった」と書くだけではなく、プロジェクトごとに「物件種別」「規模」「使用した技術」などの具体的な情報を盛り込むことが重要です。

例えば、「商業施設の設備設計において、建物面積5000㎡の空調・給排水・電気設備設計を担当し、設計チームを率いた」といった内容にすることで、あなたの貢献度が明確になります。

成果を数字で表す  

実績を具体的な数値で示すことで、採用担当者に強いインパクトを与えることができます。

「設計コストの20%削減」「設計期間を1か月短縮」「建築確認申請の迅速化」などの数字を使うと、より具体的な貢献を示すことができます。

資格・スキルを強調する  

必須資格である建築士資格や設備設計一級建築士の他、CADソフト(AutoCAD、Revitなど)、シミュレーションソフト(負荷計算、気流解析)の使用経験が重宝されますので、積極的に書くようにしましょう。

STARを意識する

職務経歴書における「STAR」は、特定のエピソードを構造化して伝えるためのフレームワークの一つです。

「STAR」とは、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字を取ったもので、主に職務経歴書や面接で、自分の経験やスキルを効果的に説明するために使われます。

以下に、それぞれの要素について詳しく説明します。

STEP
Situation(状況)

あなたが直面した具体的な状況や背景を説明します。

たとえば、プロジェクトの内容やその時の職務環境、プロジェクトが進行していた状況などを示します。

 例) 「商業施設の新規設計プロジェクトにおいて、既存の設備が老朽化しており、新しいシステムを導入する必要がありました。」

STEP
Task(課題)

その状況において、あなたが取り組む必要があった課題や責任を具体的に説明します。これにより、どのような役割を担っていたのかが明確になります。

 例)「プロジェクトのリーダーとして、空調設備の設計を担当し、エネルギー効率を改善する設計を求められていました。」

STEP
Action(行動)  

その課題を解決するために、あなたが実際に取った具体的な行動やアプローチを示します。ここでは、どのようなスキルや方法を使用したのかが重要です。

 例)「費用対効果の高い高効率システムを計画し、プロジェクトチームと協力しながら設計変更を実施しました。」

STEP
Result(結果)

あなたの行動がどのような成果をもたらしたかを具体的な結果で示します。

可能であれば、数字や具体的なデータを使うと説得力が増します。

 例) 「新しいシステムをプロジェクト予算内で納入し、エネルギー消費も実績値ベースで20%削減することができました。施設の維持費が大幅に削減され、顧客から高い評価を得ました。」

  このSTARフレームワークを使用することで、職務経歴書においてあなたの実績や能力をより具体的かつ論理的に説明することができ、採用担当者に強い印象を与えることができます。

2ページに収める

職務経歴書は2ページにおさえましょう。(多くても3ページが目安)

理由は簡単で、それ以上は面接官が読む暇がないからです。

面接官が初見でしっかりと内容を確認する職務経歴書は、見た目の体裁がよく、「これは読んでみたいぞ」と思う場合のみです。

必ず第三者にチェックしてもらう(重要)

書類選考通過率を上げたいのであれば、第三者によるチェックは必須です。

自分一人ではどうしても偏った内容の経歴書になりがちです。

自分では問題ないと思っていても、客観的に見ると問題点は必ず見つかります。

転職先企業とのつながりのあるエージェントなら、その企業に合わせた経歴書の書き方のアドバイスを貰えるため、

「そんな書き方があったのか、その視点はなかった。。。」

といった目からウロコのアドバイスがもらえることもあります。

エージェントは経歴書添削のプロです。積極的に活用しましょう。

それでも職務経歴書が書けないという方へ

ここまで解説してきましたが、

「正直、面倒くさい・・・」

「結局何を書いていいのかわからない・・・」

と感じている方もいると思います。

そんな人にはdodaの職務経歴書自動作成ツールがおすすめです。

ガイドに従い情報を入力していくだけで、直感的に職務経歴書が作れます。

私も利用しましたが、「何から書けば良いのかわからない」という人が最初の一歩を踏み出すのに最適だと感じました。

後から編集可能なので、とりあえず分かる範囲でざっと入力してしまい、あとから少しずつ加筆・修正するのもアリ。

入力後は、WordやPDFでダウンロードできるので、そのまま応募に使用できます。

「使ってみたいかも」という方は、以下リンクから無料登録するだけですぐに利用可能です。

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ここで登録してしまえば、

・自動作成ツールが使えて時短になる

・エージェントに添削してもらえる

ので、一石二鳥です。

職務経歴書作成でよくある質問 Q&A

職務経歴書の使いまわしはOK?

使いまわさない方が良いです。

同じ設備設計でも業界や社風によってアピールできることは異なります。

事前に転職先の企業をよく研究し、社風にあった内容で記載することが重要です。

会社の雰囲気や特徴はエージェントが色々と情報を持っていますので、複数のエージェントに登録し、複数のチャンネルからその会社の情報を収集しておくことが効果的です。

職歴が浅い人はどうすれば良い?

少しでも建築・設備に関係する業務がなかったか、思いつく限り書き出してみてください。

例えば、

・総務として建物改修について工事業者と打合せを行い、見積を精査した。

・施主として停電作業や設備機器更新作業に立ち会った。

こういった経験を組み合わせて、転職先の企業が求める人材との共通点が見いだせないかを考えることで、採用担当者に刺さる職務経歴書を作ることができます。

職務経歴書に書かなくて良いことはある?

あります。以下のような内容は書かないようにしましょう。

・仕事に関係のない趣味や特技→採用担当者が知りたいことではない

・退職理由や転職理由→ネガティブな情報を書類選考の段階で伝える必要はない

まとめ

設備設計職の転職活動では、職務経歴書が大きな鍵を握ります。

プロジェクト経験を具体的に記載し、資格やスキルを明確にアピールすることで、採用担当者に自分の強みを伝えることができます。

自分にあったテンプレートを活用して、効率的に書類作成を進め、転職成功を目指しましょう。

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この記事を書いた人

設備設計歴15年以上。
サラリーマンエンジニアとして日々奮闘中。
ニッチな設備業界を盛り上げるべく、情報を発信していきます。

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