1級管工事施工管理技士 過去問|令和7年第21問 空気熱源ヒートポンプ(除霜・モジュール型)解説

1級管工事施工管理技士 令和7年 第21問 空気熱源HP アイキャッチ画像

1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第21問は、空気熱源ヒートポンプに関する知識問題でした。ガスエンジンヒートポンプ・除霜運転・モジュール型・四方弁といった特徴について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。

本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→モジュール型と冷凍トンの考え方→各特徴の整理→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「モジュールは独立した冷媒系統」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

空気熱源ヒートポンプは、空調・給湯で広く使われる主役設備。除霜やモジュール型の特徴を押さえると、機器選定の判断にも役立ちますよ。

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目次

令和7年 1級管工事 第21問はこんな問題(知識型)

📘 問題の要旨(要約)

空気熱源ヒートポンプに関する記述のうち、適当でないものはどれか。

選択肢は次の4つ。正解は③です。

番号記述の要旨正誤
ガスエンジンHPは、排気ガスや冷却水からの排熱を回収する熱交換器を備える◯ 正しい
電気式の暖房時の除霜運転は、一般に冷房サイクルに切り替えて行う◯ 正しい
モジュール型は、法定冷凍トンの算定で連結する全モジュールを合算しなければならない✕ 誤り
冷房・暖房サイクルの切り替えは、一般に配管回路の四方弁により行う◯ 正しい

問題本文は公式PDFで確認できます。

カギは「モジュール型は1台1台が独立した冷媒系統」だということ。冷凍トンは独立系統ごとに見るので、全部を合算する必要はありません。

結論:正解は③|モジュールは独立系統、冷凍トンは合算しない

先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は③。モジュール型は1ユニットごとに独立した冷媒系統のため、高圧ガス保安法の法定冷凍トンは独立した冷媒系統ごとに算定します。「連結する全モジュールを合算しなければならない」は誤りです。

  • ③の誤り:各モジュールは独立した冷媒系統。法定冷凍トンは系統ごとに算定し、全モジュールの合算ではない
  • ①正しい:ガスエンジンHPはエンジンの排熱(排気ガス・冷却水)を回収して効率を高める
  • ②正しい:電気式の除霜は、逆サイクル(冷房サイクル)に切り替えて霜を融かす
  • ④正しい:冷房・暖房の切り替えは四方弁で冷媒の流れを反転させる

結論だけ確認したい方はここでOK。各特徴を整理したい方は、この続きをどうぞ。

空気熱源ヒートポンプの要点を整理

  • 四方弁:冷媒の流れを切り替え、1台で冷房・暖房の両方に対応する
  • 除霜(デフロスト):暖房時に室外コイルに付く霜を、逆サイクル(冷房サイクル)に切り替えて融かす
  • ガスエンジンHP(GHP):エンジン排熱を回収でき、寒冷地の暖房能力にも強い
  • モジュール型:複数ユニットを連結し台数制御。各ユニットは独立した冷媒系統

ポイントはモジュール型=独立系統の集まりという点。冷凍トンの算定は系統ごとに行うため、③の「全モジュールを合算」は誤りです。

選択肢を1つずつ検証|なぜ③が誤りか

① ガスエンジンHPの排熱回収 → ◯
排気ガス・冷却水の排熱を回収します。正しい記述です。

② 除霜は冷房サイクルに切替 → ◯
逆サイクル除霜の説明として正しい記述です。

③ モジュールは全合算 → ✕ 正解
各ユニットは独立系統で、冷凍トンは系統ごとに算定。「全合算」が誤りです。

④ 四方弁で冷暖切替 → ◯
四方弁で冷媒の流れを反転させます。正しい記述です。

試験=独立系統の考え方、実務=法規・容量計画で使う

① モジュール型の台数制御で省エネ

モジュールチラーは、負荷に応じて運転台数を変えられるため部分負荷で高効率です。独立系統だからこそ、必要な分だけ運転できる利点があります。

② 高圧ガス保安法と冷凍トン

冷凍能力(冷凍トン)は、高圧ガス保安法の規制区分を決める重要な値です。独立系統ごとに算定する考え方は、法規対応や保安体制の判断に直結します。

③ 除霜による暖房能力低下への配慮

寒冷地では除霜運転中に暖房が一時的に止まります。能力低下を見込んだ容量選定や、補助熱源の検討が実務のポイントです。

「モジュール=独立系統」を理解しておくと、容量計画も法規対応もスッキリ整理できます。実務でも効く考え方ですよ。

まとめ|「モジュールは独立系統、冷凍トンは合算しない」

  • 正解は③|各モジュールは独立冷媒系統。法定冷凍トンは系統ごとに算定し、全合算ではない
  • ①排熱回収、②逆サイクル除霜、④四方弁による冷暖切替…はすべて正しい
  • 除霜は冷房サイクルに切り替えて霜を融かす

ヒートポンプは出題の常連。四方弁・除霜・モジュールの特徴を押さえれば、確実な得点源になりますよ。

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過去問の解説は答え合わせには向いていますが、分野そのものを組み立て直すには足りない場面があります。同じ論点で何度もつまずくなら、一度その分野を通しで学び直すほうが早いこともあります。

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