1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第25問は、排煙設備に関する知識問題でした。防煙区画の区画方法・排煙機の設置位置・排煙ダクトと可燃物の離隔・予備電源について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。
本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→排煙ダクトの防火措置→各要点の整理→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「ダクトと可燃物は十分に離す・被覆する」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

排煙ダクトは高温の煙を運ぶため、可燃物への延焼防止が重要。離隔距離や被覆の数値は、設計でも確認する大切な要点ですよ。


この記事を書いた人
設備エンジニア
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令和7年 1級管工事 第25問はこんな問題(知識型)
排煙設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。(避難安全検証法等によらないものとする)
選択肢は次の4つ。正解は③です。
| 番号 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| ① | 自然排煙と機械排煙の防煙区画の間は、間仕切り区画とし垂れ壁としない | ◯ 正しい |
| ② | 複数階の排煙機の設置位置は、その系統の最上階の排煙口より高い位置 | ◯ 正しい |
| ③ | 排煙ダクトは、可燃材料から10cm以上離すか、厚さ5cm以上の不燃材料で覆う | ✕ 誤り |
| ④ | 予備電源は、30分以上排煙設備を作動でき、停電時に自動切替する | ◯ 正しい |
問題本文は公式PDFで確認できます。



カギは「排煙ダクトは可燃物から十分に離すか、厚めに被覆する」こと。③の数値は基準より小さく、防火上不十分なので誤りです。
結論:正解は③|離隔・被覆の数値が基準に足りない
先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は③。排煙ダクトは、可燃材料から15cm以上離すか、又は厚さ10cm以上の金属以外の不燃材料で覆うのが原則です。③の「10cm以上離す・厚さ5cm以上」では基準に満たず、防火上不十分なため誤りです。
- ③の誤り:離隔距離・被覆厚さが基準より小さい。正しくは「可燃材料から15cm以上離す、又は厚さ10cm以上の金属以外の不燃材料で覆う」
- ①正しい:自然排煙と機械排煙の区画は、煙が混ざらないよう間仕切り(不燃壁)で区画する
- ②正しい:排煙機は煙が上昇することを踏まえ、系統の最上階の排煙口より高い位置に設ける
- ④正しい:予備電源は30分以上作動でき、停電時に自動切替する



結論だけ確認したい方はここでOK。排煙設備の防火措置を整理したい方は、この続きをどうぞ。
排煙設備の要点を整理|区画・設置位置・防火措置
- 防煙区画:自然排煙と機械排煙は混在させず、間仕切りで区画する
- 排煙機の設置位置:煙は上昇するため、系統の最上階排煙口より高い位置に設ける
- ダクトの防火措置:可燃材料から15cm以上離す、又は厚さ10cm以上の金属以外の不燃材料で覆う
- 予備電源:30分以上作動でき、停電時に自動切替する
排煙ダクトは火災時に高温になるため、可燃物への延焼を防ぐ離隔・被覆が欠かせません。③はその数値が基準に満たない誤りです。
選択肢を1つずつ検証|なぜ③が誤りか
① 自然・機械排煙の区画 → ◯
間仕切りで区画するのは正しい記述です。
② 排煙機は最上階排煙口より高く → ◯
煙の上昇を踏まえた設置位置で、正しい記述です。
③ 離隔10cm・被覆5cm → ✕ 正解
基準(15cm離す・10cm被覆)に満たず、防火上不十分。これが誤りです。
④ 予備電源30分以上 → ◯
停電時の自動切替を含め、正しい記述です。
試験=防火措置の数値、実務=排煙ダクトの納まりで使う
① ダクトと可燃物の離隔・被覆
実務では、排煙ダクトと木下地・断熱材などの可燃物との離隔を確保するか、不燃材で被覆します。狭い天井内では被覆で対応することが多く、基準を満たす厚さの確保が要点です。
② 排煙機の耐熱と予備電源
排煙機は高温の煙を扱うため耐熱性能(280℃で30分等)が求められ、停電時にも作動するよう予備電源を確保します。火災時に確実に動くことが避難安全の前提です。
③ 防煙区画と垂れ壁・防煙ダンパー
防煙区画は垂れ壁や防煙シャッターで形成し、ダクト貫通部には防煙・防火ダンパーを設けます。区画を確実に保つことで、煙の拡散を抑えます。



排煙ダクトの防火措置は、火災時の延焼を防ぐ命綱。離隔・被覆の数値を押さえておけば、納まりの判断にも自信が持てますよ。
まとめ|「離隔15cm・被覆10cm」を覚えるだけ
- 正解は③|排煙ダクトは可燃材料から15cm以上離すか厚さ10cm以上の不燃材で被覆。10cm/5cmは不足で誤り
- ①区画方法、②排煙機の設置位置、④予備電源30分…はすべて正しい
- 排煙ダクトは高温になることを前提に防火措置を考える



排煙は出題の常連分野。防火措置の数値を押さえれば、確実な得点源になりますよ。
解説を読んでも手応えを感じられないときは
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