1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第26問は、上水道に関する知識問題でした。取水・導水・凝集(浄水)・送水といった水道施設の役割について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。
本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→水道施設の流れ(取水→導水→浄水→送水→配水)→各施設の役割→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「導水は“導く”施設、浄水が飲用水を作る」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

上水道は「取水→導水→浄水→送水→配水」の流れで覚えるのが基本。各施設が何をする場所かをセットにすると、一気に整理できますよ。


この記事を書いた人
設備エンジニア
建築設備の実務20年以上の現役エンジニア。試験のリアルと現場の実務、両方の視点で「受かる勉強法」を発信しています。
✅️1級管工事施工管理技士・1級電気工事施工管理技士
✅️建築設備士・消防設備士
✅️設備設計一級建築士・一級建築士
令和7年 1級管工事 第26問はこんな問題(知識型)
上水道に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
選択肢は次の4つ。正解は②です。
| 番号 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| ① | 取水施設は、河川・湖沼・地下水から水を取り入れ、粗いごみや砂を取り除く | ◯ 正しい |
| ② | 導水施設は、水質基準に適合する飲用水を作るための施設である | ✕ 誤り |
| ③ | 凝集池は、混和池と、微小フロックを成長させるフロック形成池から構成される | ◯ 正しい |
| ④ | 送水施設の計画送水量は、計画1日最大給水量を基準として決定する | ◯ 正しい |
問題本文は公式PDFで確認できます。



カギは「導水は“導く”施設」だということ。飲用水を作る(浄化する)のは浄水施設の役目で、導水施設は原水を運ぶだけです。
結論:正解は②|飲用水を作るのは「浄水施設」
先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は②。導水施設は、取水した原水を浄水場まで導く(運ぶ)施設であり、飲用水を作る役割はありません。水質基準に適合する飲用水を作るのは浄水施設なので、②は誤りです。
- ②の誤り:導水施設は原水を浄水場へ導く施設。飲用水を作るのは浄水施設の役割
- ①正しい:取水施設は水源から水を取り入れ、粗いごみ・砂を除く
- ③正しい:凝集池は混和池+フロック形成池で構成される
- ④正しい:送水施設の計画送水量は、計画1日最大給水量を基準とする



結論だけ確認したい方はここでOK。水道施設の流れと役割を整理したい方は、この続きをどうぞ。
水道施設の流れと役割を整理
- 取水施設:水源から原水を取り入れ、粗いごみ・砂を除く
- 導水施設:取水した原水を浄水場まで導く(運ぶ)
- 浄水施設:凝集・沈殿・ろ過・消毒で水質基準に適合する飲用水を作る
- 送水施設:浄水を配水池へ送る(計画1日最大給水量が基準)
- 配水施設:需要者へ配る
ポイントは「導く=導水、作る=浄水」。言葉の意味どおりに役割を整理すれば、②の取り違えに気づけます。
選択肢を1つずつ検証|なぜ②が誤りか
① 取水施設 → ◯
水源から水を取り入れ粗いごみ・砂を除く。正しい記述です。
② 導水施設が飲用水を作る → ✕ 正解
導水は運ぶ施設。飲用水を作るのは浄水施設で、これが誤りです。
③ 凝集池の構成 → ◯
混和池+フロック形成池の構成で、正しい記述です。
④ 送水量は1日最大給水量 → ◯
計画送水量の基準として正しい記述です。
試験=施設の役割、実務=給水計画・受水槽容量で使う
① 計画給水量の考え方
水道施設は、計画1日最大給水量や時間最大給水量を基準に容量を決めます。建物側の受水槽容量や給水ポンプの選定にも、同じ「最大使用量」の考え方が生きます。
② 水質確保とクロスコネクション防止
浄水で作られた飲用水は、建物内でも水質を保つ必要があります。飲料水と他系統の直接接続(クロスコネクション)の防止は、設計・施工で最重要の衛生対策です。
③ 受水槽以降の給水方式
建物では受水槽を経て高置水槽方式やポンプ直送方式で給水します。上水道の流れを理解しておくと、引込みから各所への給水計画が立てやすくなります。



水道施設の役割は、給水計画の土台。「導く・作る・送る」を整理しておけば、関連知識もまとめて身につきますよ。
まとめ|「導水は運ぶ、浄水が作る」を覚えるだけ
- 正解は②|導水施設は原水を運ぶ施設。飲用水を作るのは浄水施設で、②は誤り
- ①取水施設、③凝集池の構成、④送水量の基準…はすべて正しい
- 上水道は取水→導水→浄水→送水→配水の流れで覚える



上水道の流れは頻出テーマ。各施設の役割を押さえれば、確実な得点源になりますよ。
解説を読んでも手応えを感じられないときは
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