1級管工事施工管理技士 過去問|令和7年第41問 配管材料・付属品(伸縮継手)解説

1級管工事施工管理技士 令和7年 第41問 配管材料(伸縮継手) アイキャッチ画像

1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第41問は、配管材料及び配管付属品に関する知識問題でした。架橋ポリエチレン管・圧力配管用炭素鋼鋼管・フレキシブルジョイント・硬質塩化ビニル管について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。

本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→フレキシブルジョイントと伸縮管継手の違い→各材料の整理→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「伸縮吸収は伸縮管継手」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

配管付属品は「何を吸収する部品か」で役割が決まります。防振・変位はフレキシブルジョイント、軸方向の伸縮は伸縮管継手、と区別しましょう。

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目次

令和7年 1級管工事 第41問はこんな問題(知識型)

📘 問題の要旨(要約)

配管材料及び配管付属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

選択肢は次の4つ。正解は③です。

番号記述の要旨正誤
架橋ポリエチレン管は、給水・給湯どちらにも使える規格のものがある◯ 正しい
圧力配管用炭素鋼鋼管は、呼び径とスケジュール番号で区分される◯ 正しい
フレキシブルジョイントは、配管の伸縮を吸収することに適している✕ 誤り
水道用硬質塩化ビニル管の設計圧力の上限は1.0MPaである◯ 正しい

問題本文は公式PDFで確認できます。

カギは「フレキシブルジョイントは防振・変位吸収が主な役割」だということ。軸方向の熱伸縮を吸収するのは、ベローズ形などの伸縮管継手です。

結論:正解は③|軸方向の伸縮吸収は「伸縮管継手」

先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は③。フレキシブルジョイントは、防振や地震時の変位・配管の芯ずれを吸収するもので、軸方向の熱伸縮を吸収する用途には伸縮管継手(ベローズ形・スリーブ形)が適します。「フレキシブルジョイントが伸縮吸収に適している」は誤りです。

  • ③の誤り:フレキシブルジョイントは防振・変位吸収用。軸方向の伸縮吸収には伸縮管継手を用いる
  • ①正しい:架橋ポリエチレン管は給水・給湯兼用の規格がある
  • ②正しい:圧力配管用炭素鋼鋼管は呼び径とスケジュール番号で区分
  • ④正しい:水道用硬質塩化ビニル管の設計圧力上限は1.0MPa

結論だけ確認したい方はここでOK。継手や管材の整理をしたい方は、この続きをどうぞ。

継手の役割を整理|防振・変位と伸縮

  • フレキシブルジョイント(可とう継手):ポンプ等の防振、地震時の変位・芯ずれを吸収
  • 伸縮管継手:ベローズ形・スリーブ形。軸方向の熱伸縮を吸収する
  • 固定点・ガイド:伸縮管継手とセットで、伸縮を所定方向に誘導する

「何を吸収するか」で部品が決まります。防振・変位はフレキシブルジョイント、軸方向の伸縮は伸縮管継手。③はこの役割を取り違えた誤りです。

選択肢を1つずつ検証|なぜ③が誤りか

① 架橋ポリエチレン管 → ◯
給水・給湯兼用の規格があり、正しい記述です。

② 圧力配管用炭素鋼鋼管 → ◯
呼び径とスケジュール番号で区分。正しい記述です。

③ フレキシブルジョイントが伸縮吸収 → ✕ 正解
伸縮吸収は伸縮管継手の役割。これが誤りです。

④ 塩ビ管の設計圧力1.0MPa → ◯
水道用硬質塩化ビニル管の上限として正しい記述です。

試験=継手の役割、実務=防振・伸縮対策で使う

① ポンプ廻りの防振

実務では、ポンプの振動を配管に伝えないよう、吸込み・吐出しにフレキシブルジョイントを設けます。防振架台とあわせて、振動・騒音の伝搬を抑えます。

② 配管の熱伸縮対策

冷温水・蒸気の配管は、固定点・ガイドと伸縮管継手をセットで設け、熱伸縮を所定方向に逃がします。立体的に振った3次元配管(曲がり)で吸収する方法もあります。

③ 耐震と変位吸収

建物のエキスパンションジョイント部や機器接続部では、地震時の相対変位を吸収する可とう継手が重要です。役割に応じた継手を選ぶことが、配管の保護につながります。

継手は「防振・変位」と「伸縮」で使い分けます。役割を理解しておけば、配管の保護設計で自信が持てますよ。

まとめ|「伸縮吸収は伸縮管継手」を覚えるだけ

  • 正解は③|フレキシブルジョイントは防振・変位吸収用。伸縮吸収は伸縮管継手で、③は誤り
  • ①架橋ポリエチレン管、②圧力配管用炭素鋼鋼管、④塩ビ管の設計圧力…はすべて正しい
  • 継手は役割(防振・変位/伸縮)で使い分ける

配管材料・付属品は出題の常連分野。継手の役割を押さえれば、確実な得点源になりますよ。

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