ダクトの防火区画貫通はどうする?FD・SD・SFDの使い分けを解説

防火区画

ダクトの防火区画貫通部の処理方法について悩んでいませんか?

FDをつければ良いことはわかるけど、SD、SFD、耐火ダクト?使い分けがよくわからない

この記事では各防火区画について概要を簡単に説明し、設備ダクト側でどういった対応が必要になるかをわかりやすく説明します。

目次

面積区画

主要構造部を耐火構造・準耐火構造とした建物は原則として1,500m2以内ごとに区画が必要になります。

スプリンクラーを設置した場合には倍読みができ、3,000m2以内ごとの区画となります。

用途上やむを得ない劇場や工場の部分は対象外となります。

換気・空調ダクトが防火区画を貫通する場合には、貫通する部分または近接する部分に防火ダンパー(FD)を設ける必要があります。

ダクト区画貫通処理の基本

防火ダンパーに用いる温度ヒューズは一般的には72℃、湯沸室・厨房に設ける場合には120℃のものとします。

また、防火ダンパーには近接した位置に点検口の設置が義務付けられています。

面積区画を貫通するダンパーには、以下のいずれかのダンパーを設けます。

  • 温度ヒューズ
  • 熱感知器連動
  • 煙感知器連動

一般的には温度ヒューズによるダンパーを設けることが多いです。

高層区画

建築物の11階以上の部分に適用し、原則100m2以内ごとに区画します。

竪穴区画

階段室は避難経路であると同時に、火災時には煙突の役目を果たすことになってしまいます。

そのため、階段室等の竪穴部分とその他の部分を区画します。

竪穴区画

異種用途区画

1つの建物の中に異なる用途(事務所と駐車場など)が発生する場合には、その部分を区画する必要があります。

竪穴区画、異種用途区画を貫通するダクトには煙感知器連動の防火ダンパーを設置する必要があり、温度ヒューズのみのダンパーは原則使用できないので注意が必要です。

各区画におけるダンパーの使い分けは下図の通りです。

FD/SD/SFDの使い分け
  • 最上階:FD
  • 竪穴区画:SD
  • 竪穴区画・感知器が別の部屋にある:SFD
  • 異種用途区画:SD
  • 異種用途区画だが、ダクトが貫通しているだけで煙の伝搬がない:FD

耐火ダクト

耐火ダクトは通常排煙主ダクトでやむを得ずダクトを横引きする場合に使用しますが、慣例的に空調・換気ダクトでも用いられることがあります。

法的に明文化されているわけではありませんが、どうしてもFDを設けられない事情がある場合に、耐火ダクト仕様(一般的にt1.6mm+ロックウール25mm)とすることでFDの設置が免除となる場合があります。

ただし、各審査機関によって判断が分かれますので都度確認が必要です。

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この記事を書いた人

設備エンジニアとして日々奮闘しながら、より良い職場を求めて転職活動中。
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