「ゼネコンって結局どこが一番稼げるの?」――業界で働いていると一度は気になる疑問です。スーパーゼネコン5社の平均年収はそろって1,000万円超。準大手・中堅でも700〜1,000万円台と、他業界と比べて頭一つ抜けた水準にあります。
本記事では1級建築士+建築設備士+1級管工事施工管理技士を保持する現役ゼネコン社員の視点から、最新の公開データに基づく年収(2026年版)+ 各社の特徴・働きやすさ・激務度を一気に整理します。年収だけじゃなく「自分に合うゼネコン」を見抜くヒントとしても使ってください。

年収ランキングだけ見ても判断を誤ります。後半で「年収 vs 働きやすさ」マトリクスも整理するので、自分の優先軸とセットで眺めてみてください。
ゼネコン年収マップ|スーゼネ/準大手/中堅 一覧


まずは全体像から。スーゼネ5社・準大手・中堅をひとつの表にまとめました。各社の公開情報・就職四季報等(2026年版)をベースにしています。
| 会社名 | 平均年収 |
|---|---|
| スーパーゼネコン | |
| 1位 鹿島建設 | 1,307万円 |
| 2位 大林組 | 1,214万円 |
| 3位 大成建設 | 1,152万円 |
| 4位 清水建設 | 1,102万円 |
| 5位 竹中工務店 | 1,086万円 |
| 準大手・マンション特化 | |
| 6位 戸田建設 | 983万円 |
| 7位 三井住友建設 | 932万円 |
| 8位 熊谷組 | 911万円 |
| 長谷工コーポレーション マンション施工シェアNo.1 | 1,057万円 |
| 前田建設工業 インフロニアHD | 1,002万円 |
スーゼネ5社は揃って平均1,000万円超え、準大手も900万円台が標準。長谷工はマンション特化ながらスーゼネに匹敵する水準で、業態によっても序列が変わるのが面白いところです。
- スーゼネ(スーパーゼネコン):売上1兆円超の5社(鹿島・大林・大成・清水・竹中)
- 準大手:売上数千億円規模(戸田・前田・熊谷・長谷工・三井住友 等)
- 中堅:売上1,000億円〜数千億円(鉄建建設・東急建設・西松建設 等)
スーパーゼネコン5社|平均年収1,000万円超の常連


スーゼネ5社は「ロイヤルロード」と呼ばれる業界の頂点。大型再開発・超高層ビル・スタジアムなど、国家プロジェクト級の案件を担います。年収・知名度・福利厚生いずれも最上位。一方で激務度も最上位という側面もあります。
1位|鹿島建設(平均年収 1,307万円)
業界トップを走り続ける老舗。スーゼネ唯一の連続増収増益の安定王者で、超高層ビル・原子力・海外プロジェクトに強み。社風は質実剛健・体育会系寄り。設備設計部門も精鋭主義で、若手の段階から大型物件に関わりやすい環境。
2位|大林組(平均年収 1,214万円)
関西発祥のスーゼネ。あべのハルカス・東京スカイツリーなどランドマーク建築で有名。技術提案力に定評あり、グローバル展開も積極的。社風は鹿島よりやや柔らかいとの評価。設備分野では空調・電気の自社施工管理体制が手厚い。
3位|大成建設(平均年収 1,152万円)
非同族経営の自由闊達な社風が特徴。新国立競技場・虎ノ門ヒルズなど著名プロジェクト多数。技術力と設計提案力で勝負するスタイル。設備設計者にとっては「技術で会社が動く」働きやすさが評価ポイント。
4位|清水建設(平均年収 1,102万円)
論語と算盤の思想を継ぐ老舗。環境・脱炭素・宇宙建築など先進テーマに積極投資。社風は穏やかで人材育成に手厚いとの評判。「働きやすさで選ぶならスーゼネの中で清水」という声も。
5位|竹中工務店(平均年収 1,086万円)
ゼネコン唯一の非上場・建築特化型。文化施設・商業施設・教育施設で抜群の実績。「作品主義」の伝統で、デザイン力と施工品質で他社と差別化。設備設計者にとってもデザイン性の高い案件が多く、ものづくり志向に刺さる会社。



スーゼネ5社は数字だけ見ると団子状態ですが、社風・案件特性で大きく差があります。志望動機書く時は「なぜこの会社か」を絶対に求められるので、特徴を押さえておくと有利です。
準大手・中堅ゼネコン|700〜1,000万円台のリアル


「スーゼネは敷居高そう」「もっとワークライフバランス重視したい」――こういう人には準大手・中堅クラスが現実解。年収はやや下がるものの、案件規模・労働環境・成長機会のバランスは決して悪くありません。
戸田建設(平均年収 983万円)
準大手の代表格。教育施設・医療施設に強みを持つ堅実派。財務基盤が厚く長期安定志向。スーゼネに比べて競争はマイルドで、設備担当として腰を据えて仕事したい人に向く社風。
三井住友建設(平均年収 932万円)
三井建設+住友建設の合併会社。橋梁・土木に強み。麻布台ヒルズ問題などで一時話題になりましたが、PFI/インフラ系で独自ポジション。設備分野は派手ではないが、海外プロジェクトに関わる機会あり。
熊谷組(平均年収 911万円)
北陸発祥の準大手。トンネル・ダム工事に技術伝統。社風はやや堅いが、住友林業との資本業務提携で再生可能エネルギー・木造案件にも幅を広げています。地方都市の物件比率が高い点が特徴。
長谷工コーポレーション(平均年収 1,057万円)
マンション施工で業界シェアNo.1。設計・施工・販売・管理まで垂直統合のビジネスモデル。年収はスーゼネ並みで、マンション一筋なら最強。設備設計者にとっては量産型のワークフロー習得に向く環境。
前田建設工業(平均年収 1,002万円)
インフロニアHDのコア事業。PPP/PFI・インフラ運営に積極展開。脱請負を掲げて事業ポートフォリオの多角化を進めており、土木・建築・脱炭素事業の幅広い経験ができる稀有な準大手です。
ランキング外にも、鉄建建設(916万円)・東急建設・西松建設・五洋建設など、平均年収800〜900万円台の中堅ゼネコンが多数あります。地域密着型・特定分野特化型で、知名度より働きやすさを重視する人には選択肢として有力です。


なぜゼネコン年収はここまで高いのか|業界構造から読む


「建設業界=3K」のイメージとは裏腹に、ゼネコン年収はメガバンクや大手商社にも引けを取りません。理由は次の3つに集約されます。
- 受注単価が桁違い:1案件で数百億〜数千億円の売上を扱う
- 慢性的な人材不足:建設業就業者数は減少傾向で、優秀層の取り合い
- 技術職の専門性:1級建築士・建築設備士・1級施工管理技士など難関資格保有者にプレミアムが乗る
専門資格を持つ設備設計者・施工管理は、ゼネコン内でさらにプレミアム評価される傾向があります。1級建築士+建築設備士の組み合わせなら、スーゼネで年収1,200万円超も十分狙えます。
年収だけで選ぶと危ない|働きやすさ・激務度との比較軸


年収ランキングは魅力的ですが、「年収=幸福度」とは限らないのが建設業界。同じ年収帯でも「ヒトを大切にする会社」と「数字で詰めてくる会社」では、働き方が180度違います。
| 軸 | 高い会社の傾向 | 低い会社の傾向 |
|---|---|---|
| 年収 | スーゼネ>準大手>中堅 | 規模に比例 |
| 激務度 | 大型JV案件多い会社 | 地域密着型・教育施設多い会社 |
| WLB | 働き方改革に積極的(清水・大成 等) | 大型物件比率が高い会社 |
| 離職率 | 競争激しい会社 | 定年まで勤め上げる文化の会社 |
「年収+200万円のために睡眠時間-3時間」がペイするかは人それぞれ。家族・趣味・健康とのバランスで判断したいところです。



1社だけの口コミに振り回されず、転職口コミサイトと業界誌の両方を読み比べるのがおすすめ。私自身、複数のゼネコン担当者と仕事した経験から、社風の差はけっこうあると断言できます。
2026年版 業界動向|賃上げと人材獲得競争
2024年問題(働き方改革で時間外労働の上限規制)以降、建設業界は急速に賃上げ局面に入っています。
- スーゼネ各社:直近3年で平均年収+5〜8%の上昇トレンド
- 初任給引き上げ:スーゼネ大卒初任給は28〜30万円台に到達
- 中途採用激化:1級建築士・建築設備士の有資格者は引く手あまた
- 働き方改革:週休2日制・有給取得率改善でWLB向上中
「ゼネコン年収はバブル」と言われた時代と比べ、構造的に高水準が定着しつつあります。資格・経験を持つ転職者にとっては好機が続いています。
高年収ゼネコンに転職するには|建設特化エージェントが最短


スーゼネ・準大手の中途採用は非公開求人が大半。一般の転職サイトでは出てこない案件が多いので、業界特化エージェント経由がほぼ必須です。
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「やばい?」と検索される会社の実態
ネットで「○○ やばい」と検索される建設会社は多いですが、実態は「労働環境が業界平均と比べて極端」か「過去のニュースが噂レベルで残ってる」かのどちらか。年収ランキング上位の会社でも、激務評価が定着しているケースは珍しくありません。
- 激務系:大型JV案件の現場代理人・工事責任者ポジション
- 離職率高め:体育会系・年功序列の旧来文化が根強い会社
- パワハラ評価:施工現場の特殊性に起因(個人差大)
「やばい」の中身は会社単位で異なるので、エージェント経由で内部事情を聞き出すのが情報の質的に最良です。一般口コミサイトより遥かにリアルな声が聞けます。
転職先を探す体力すら残ってない、という状態なら、退職代行という選択肢もあります。次の職場のあてを決めてからの方が安全ですが、心や体を壊す前の緊急避難として知っておく価値はあります。
もう、無理しなくていい。
退職代行という選択肢もある。
心や体を壊す前に。状況に合わせて2つから選べます。
※ 退職代行はあくまで選択肢の1つ。次の職場のあてを決めてからの方が、生活面の安全度は高くなります。
よくある質問|ゼネコン年収のリアル
Q. 30代でスーゼネに転職したら年収どれくらい?
1級建築士・建築設備士などの有資格者なら、30代後半で年収900〜1,100万円が目安。実務経験10年・大型物件担当経験ありで上振れします。
Q. 設備設計者は施工管理より年収低い?
同じゼネコン内なら、若手ではほぼ同水準。30代以降は施工管理(現場代理人)の方が手当・残業代込みで上回るケースが多い一方、設備設計はWLBが取りやすい。サブコン(空調衛生・電気)の専業エンジニアになるとまた違う序列があります。
Q. ゼネコンの年収は今後も上がる?
2024年問題以降の構造的な人手不足で、当面は賃上げ基調が続く見込み。特に建設DX・脱炭素・インフラ更新の3テーマでは、技術職の市場価値がさらに上がります。
まとめ|ゼネコン年収ランキングは入口、本質は「自分に合う会社」
本記事のポイントを整理します。
- スーゼネ5社は平均1,000万円超(鹿島・大林・大成・清水・竹中)
- 準大手は900万円台が標準(戸田・三井住友・熊谷/長谷工・前田は1,000万円超)
- 年収だけで判断は危険。社風・激務度・WLBとセットで見る
- 2026年版は賃上げ基調。資格保有者にプレミアム評価が乗る
- 非公開求人がメインなので転職は建設特化エージェント経由が最短
「年収No.1の鹿島」より「自分の働き方に合うゼネコン」を選ぶのがキャリア成功の本質。ランキングはその入口に過ぎません。各社の特徴を踏まえて、自分の優先軸(年収・成長・WLB・地元志向)を整理してみてください。



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