この記事は東洋熱工業への就職・転職を検討している人向けの記事です。
建設業界で15年以上働いている著者が、口コミや就職情報誌、決算資料等から情報を収集・分析し、わかりやすくまとめています。
会社は人生の多くの時間を占めるだけに、就職・転職には慎重さが求められます。
「本当に就職・転職しても大丈夫なのか?」
「ブラック企業じゃないのか?」
不安が少しでも軽くなるように分かりやすさを重視しました。
- 決算資料をわかりやすくグラフ化、業績・財務状況が一目でわかるように
- 職場の雰囲気がわかるよう、動画、口コミを数多く掲載
具体的には次のことがわかります。
- 東洋熱工業の社風、福利厚生がわかる
- 就職、転職しても良い会社なのかの判断材料になる
- 他の同業他社との比較ができる
- 実際の面接の雰囲気や質問内容がわかる
会社選びは人生の大きな決断です。本記事を参考に、納得のいく選択をしてください。
時間の無い方向けに、動画でざっくり解説をしています。
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東洋熱工業の口コミ「やばい」「きつい」「激務」の真相は?

結論:働き方改革が進み、以前より働きやすい体制に
かつては「残業が多い」「休みが取りづらい」といった声も見られた東洋熱工業ですが、近年は働き方改革の推進により職場環境は大きく改善しています。
全社的に残業時間の抑制が進められており、月の平均残業時間も30時間前後に収まるケースが増加。
また、有給休暇についても、現場の繁忙期を除けば計画的な取得が奨励されており、年10日前後を消化できる社員も少なくありません。
管理部門と現場との連携強化や、若手の負担軽減を意識した体制整備も進められており、「以前に比べて明らかに働きやすくなった」という口コミも増えています。
特に「技術を磨きつつ、長期的に働ける環境か」を重視する転職希望者にとっては、今後さらに注目すべき企業といえるでしょう。

かつては長時間労働が当たり前の時期もありましたが、最近は業務量の平準化と人員配置の見直しが進み、労働環境はかなり改善しています。
東洋熱工業は高年収×低離職率。安定して長く働けるバランス型の職場
平均年収・残業・有給取得実績・離職率
平均年収 |
---|
877万円 |
残業(月) |
---|
26.1時間 |
有給取得年平均 |
---|
15.6日 |
離職率 |
---|
3.3% |
出典:就職四季報2026-2027年版



平均年収は900万円台に迫りつつあり、業界内でも高水準。
残業時間の改善が進み、過度な長時間労働は抑制傾向。
有給取得日数も同業と比較して高く、計画的に休暇が取得できる環境と言えます。
初任給・賞与・昇給制度の実態
東洋熱工業の初任給は大学卒で月額約23.6万円、修士卒なら約25.0万円と、技術系企業としては平均的な水準です。
一律支給の手当を含めると月28万円前後となり、生活設計の見通しも立ちやすい水準と言えるでしょう。
- 院卒:25.0万円
- 大卒:23.6万円
- 高専・専門:21.6万円
昇給は年1回。ベースアップより職能評価がカギ
東洋熱工業では、昇給は年1回実施されます
OpenWorkの口コミによれば、半年ごとに自己評価シートを記入し、上位者は面談を通じて評価・昇給へ反映される仕組みとなっています。
そのため、「役職や年功序列だけでなく、実績・能力に応じた昇給の道も開かれている」と言えるでしょう。
年齢・役職別の推定年収レンジ(20代~50代)
- 20〜29歳:560万円前後
- 30〜39歳:730万円前後
- 40〜49歳:910万円前後
- 50〜59歳:1,050万円前後
東洋熱工業の平均年収は全体で約877万円とされていますが、実際には年齢や役職に応じて年収レンジは大きく変動します。
たとえば、20代前半ではおおむね560万円前後が目安となり、30代に入ると主任・係長クラスで700万円台〜800万円台に到達。
40代では部門マネジメントに携わる人も増え、900万円前後〜1,000万円超となるケースも珍しくありません。
50代の部長クラスになると、年収1,050万円前後まで伸びる例も見られます。
年収は他のゼネコンよりは劣るが、サブコンでは上位水準
企業名 | 区分 | 平均年収(万円) | 備考 |
---|---|---|---|
鹿島建設 | ゼネコン | 1,207万円 | 業界トップ水準 |
大成建設 | ゼネコン | 1,152万円 | 高水準の賞与実績あり |
清水建設 | ゼネコン | 1,104万円 | 福利厚生も非常に充実 |
大気社 | サブコン | 1,068万円 | サブコン最高水準 |
三機工業 | サブコン | 約943万円 | 技術者に人気の老舗企業 |
ダイダン | サブコン | 約905万円 | 安定経営と堅実な報酬体系 |
東洋熱工業 | サブコン | 約877万円 | サブコン内で上位水準 |
東洋熱工業の平均年収は約877万円と、スーパーゼネコン(鹿島建設・大成建設など)に比べれば控えめですが、サブコン業界の中では確実に上位水準に位置しています。
実際、設備サブコンで年収900万円を超える企業は限られており、大気社・三機工業・ダイダンと並ぶ高水準グループに含まれるのが東洋熱工業です。
また、賞与・昇給制度も整備されており、役職や業績に応じた年収の伸びが期待できる点も魅力のひとつ。
ゼネコンほどの報酬は得られなくとも、施工管理や設備技術職として“安定した報酬と働きやすさ”の両立を重視する人にとって、バランスの取れた選択肢といえるでしょう。
中途採用での年収はどうなる?
即戦力なら年収600万円台スタートも
中途採用枠では、空調設備・施工管理の実務経験者がターゲットにされることが多く、資格と経験がある場合には年収600万円台~700万円台からのスタートも十分に可能です。
中途でも賞与水準・昇給制度は正社員と同等
制度 | 中途採用者への適用 |
---|---|
賞与 | 年2回(6月・12月)制度上は新卒と全く同様 |
昇給 | 年1回。自己評価+面談評価に基づく運用あり(全社員共通) |
業績連動賞与 | 景気や利益状況に応じて期末賞与が支給されるケースあり |
- 賞与 :中途社員も入社後すぐに年2回支給の対象となるため、報酬面での格差はほとんどありません。
- 昇給 :正社員同様、年1回の昇給制度が適用され、実力と意欲が制度に反映される構造です。
設備業界でもトップクラスの財務健全性。安心して長期キャリアを築ける企業
経常利益率は平均7.4%:利益体質に強みあり





建設業界で経常利益率7%台は上位水準。利益をしっかり確保できる“堅実経営”の裏付けといえます。
自己資本比率は60%前後で推移:財務安定性が高い証





自己資本比率60%超は業界内でも高水準。借入に頼らない堅実経営が定着している証です。
社風は「落ち着いた社員が多く、人間関係がフラットで風通しが良い」


東洋熱工業の社風としてよく挙げられるのが、落ち着いた社員が多く、人間関係が穏やかで協調的なことです。
職人気質のベテランが多い一方で、若手への接し方も丁寧で、派手な競争や過度な上下関係に縛られる空気は少ないという声が口コミでも見られます。
設備業界では「現場のピリつき」や「厳しい上下関係」が課題に挙がることもありますが、東熱の場合は技術職同士の信頼関係や、穏やかなチームワークが重視されており、人間関係によるストレスが少ない職場といえます。
こうした社風は、コツコツと実務に向き合いたいタイプの人や、静かに技術を磨いていきたい人にとって、非常に働きやすい環境といえるでしょう。



会社全体が落ち着いた雰囲気なので、“バリバリ成果を出さないと居場所がない”というプレッシャーは少ないです。
住宅・休暇・育児支援が揃った、長く働きやすい福利厚生制度


休暇制度
時間有給休暇 |
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リフレッシュ休暇 |
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育児・介護休暇 |
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子の看護休暇 |
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慶弔休暇 |
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育児支援
産前・産後休暇 |
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育児休業 |
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保育園検索サービス※ |
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時短勤務 |
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※認可・企業主導型の保育園を地図・空き状況で検索・申込できる支援サービス
その他の制度
メンター制度※ |
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保養所 |
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資格取得奨励制度 |
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独身寮・社宅 |
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※新入社員には、職場や業務の悩み相談役として先輩が付き、安心して成長できる制度



一部上場企業と比べて突出した制度ではありませんが、堅実に働きたい層に合致する内容となっています。
採用難易度は特別高くないが、選考では“地に足のついた熱意”が見られる
- 採用人員:事務系8人程度、技術系40人程度
- 男女比:4:1
- 採用倍率:「不明(やや高めの印象)」
■国公立大学
東京大学/東北大学/名古屋大学/九州大学/北海道大学/筑波大学/東京工業大学/東京農工大学/東京海洋大学/長岡技術科学大学/豊橋技術科学大学/電気通信大学/横浜国立大学/信州大学/静岡大学/岐阜大学/三重大学/富山大学/福井大学/大阪大学/大阪府立大学/神戸大学/岡山大学/広島大学/熊本大学/鹿児島大学
■私立大学
早稲田大学/慶應義塾大学/明治大学/中央大学/法政大学/日本大学/東京電機大学/東京都市大学/東海大学/芝浦工業大学/工学院大学/近畿大学/大阪工業大学/名城大学/中部大学/東洋大学/神奈川大学/大同大学/千葉工業大学/福岡大学
■高等専門学校



この採用実績から見ても、全国の幅広い大学・高専からバランスよく採用していることがわかります。
「特定大学偏重」ではなく、技術系に強い学校や地方国公立からの採用実績が豊富なのが特徴です。
こんな人に向いている:理詰めより現場対応力。即断即決型の人にフィットしやすい
東洋熱工業は、設備工事のなかでも空調・衛生といった“最終仕上げ”に近い工程を担うケースが多く、現場での判断力や即応力が求められる場面が少なくありません。
設計図どおりに進められない場面でも、「現場を止めない」「他業種との調整を即時にこなす」といった臨機応変な対応が評価される文化があります。
そのため、理論を積み上げてから動くタイプよりも、現場の空気を読み、的確に即断即決できる人材のほうがフィットしやすい傾向があります。
もちろん図面検討や事前準備も重視されますが、それ以上に「現場で何が起きても対応しきる」姿勢や行動力が評価に直結します。



現場で迷っている暇はありません。図面通りにいかないことのほうが多い分、“自分で考えて動ける人”が信頼される会社です。
面接は人物重視。“なぜ東熱なのか”を自分の言葉で語れるかが勝負


まとめ:東洋熱工業は働き方改革が進み、“昔ながら”から“今らしさ”へ進化中の企業


かつては“現場至上主義”の色合いが強かった東洋熱工業ですが、近年は働き方改革や人材育成の取り組みが進み、企業文化そのものがアップデートされつつあります。
残業時間の削減、有給休暇の取得促進、現場後の連続休暇制度など、「休むこと」に正面から向き合いはじめている点は注目に値します。
また、若手への技術継承やメンター制度の導入、育児との両立支援など、継続的に働ける職場環境づくりにも力を入れているのが特徴です。
まだ“職人気質”や“現場主導”の風土は残るものの、それが排他的に機能しているわけではなく、誠実に仕事に向き合える人にとっては、むしろ居心地の良い会社といえるでしょう。
「変わりつつある設備会社」として、今後のさらなる進化に期待が持てる企業です。
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