1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第39問は、送風機に関する知識問題でした。斜流・軸流(プロペラ)・横流・後向き羽根の各送風機の特徴について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。
本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→プロペラ送風機は低静圧用→各送風機の特徴→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「プロペラ送風機は低静圧の換気用」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

送風機は種類ごとの「風量・静圧の得意分野」が頻出。低静圧か高静圧か、をセットで覚えると選定にも役立ちますよ。
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令和7年 1級管工事 第39問はこんな問題(知識型)
送風機に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
選択肢は次の4つ。正解は②です。
| 番号 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| ① | 斜流送風機は、小型の割に風量が大きく、静圧200〜400Pa程度で使用 | ◯ 正しい |
| ② | プロペラ送風機は、ケーシングと案内羽根をもち、静圧400Pa以上で使用 | ✕ 誤り |
| ③ | 横流送風機は、ルームエアコン・FCU・エアカーテン等に用いる | ◯ 正しい |
| ④ | 後向き羽根送風機は、多翼に比べ高速回転が可能で、静圧2,000〜3,000Pa程度 | ◯ 正しい |
問題本文は公式PDFで確認できます。



カギは「プロペラ送風機=換気扇」のイメージ。低い静圧で大風量を扱う簡素な構造で、ケーシングや案内羽根はもちません。
結論:正解は②|プロペラ送風機は「低静圧」用
先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は②。プロペラ送風機(軸流)は、低い静圧(おおむね100Pa以下)で大風量を扱う換気用です。ケーシングや案内羽根をもたず、静圧400Pa以上では使いません。「ケーシングと案内羽根をもち、静圧400Pa以上で使用」は誤りです。
- ②の誤り:プロペラ送風機は低静圧用で、ケーシング・案内羽根をもたない。400Pa以上では使わない
- ①正しい:斜流送風機は小型の割に風量が大きく、中程度の静圧で使用
- ③正しい:横流送風機はルームエアコン・FCU・エアカーテンに用いる
- ④正しい:後向き羽根送風機は高速回転・高静圧に向く



結論だけ確認したい方はここでOK。各送風機の特徴を整理したい方は、この続きをどうぞ。
送風機の種類を整理|静圧域で使い分ける
- プロペラ(軸流):低静圧(〜100Pa程度)・大風量。換気扇・冷却塔ファン等
- 斜流:小型で風量が大きく、中程度の静圧(200〜400Pa程度)
- 横流(クロスフロー):ルームエアコン・FCU・エアカーテン
- 後向き羽根(ターボ):高速回転・高静圧(2,000〜3,000Pa程度)
送風機は「必要な静圧」で選びます。プロペラは低静圧の代表で、ダクト抵抗の大きい系統(高静圧)には向きません。②はこの特徴を取り違えた誤りです。
選択肢を1つずつ検証|なぜ②が誤りか
① 斜流送風機 → ◯
小型で風量が大きく中静圧で使用。正しい記述です。
② プロペラ送風機が高静圧 → ✕ 正解
低静圧用でケーシング・案内羽根をもたない。これが誤りです。
③ 横流送風機 → ◯
ルームエアコン等に用いられ、正しい記述です。
④ 後向き羽根送風機 → ◯
高速回転・高静圧に向き、正しい記述です。
試験=静圧域、実務=送風機の選定で使う
① 必要風量・静圧から選定
実務では、ダクト系の抵抗(静圧)と必要風量から送風機を選びます。低静圧ならプロペラ、高静圧ならターボ、というように特性に合った機種を選定します。
② 多翼(シロッコ)との使い分け
空調用は多翼(シロッコ)や後向き羽根が主流です。効率や騒音、サージングの観点から、運転点に合った特性曲線の機種を選ぶのがポイントです。
③ 省エネとインバータ制御
送風機の軸動力は回転数の3乗に比例するため、インバータによる風量制御は大きな省エネになります。送風機の特性を理解した制御計画が省エネの鍵です。



送風機は静圧域で使い分けるのが基本。「プロペラ=低静圧」を押さえておけば、選定でも試験でも迷いませんよ。
まとめ|「プロペラ送風機は低静圧用」を覚えるだけ
- 正解は②|プロペラ送風機は低静圧用でケーシング・案内羽根をもたない。「高静圧」は誤り
- ①斜流、③横流、④後向き羽根…はすべて正しい
- 送風機は必要な静圧で使い分ける



送風機は出題の常連分野。静圧域での使い分けを押さえれば、確実な得点源になりますよ。
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