1級管工事施工管理技士 過去問|令和7年第42問 ダクト及び付属品(補強)解説

1級管工事施工管理技士 令和7年 第42問 ダクト(補強リブ) アイキャッチ画像

1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第42問は、ダクト及びダクト付属品に関する知識問題でした。定風量ユニット(CAV)・グラスウールダクト・補強リブ・たわみ継手について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。

本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→補強リブの考え方→各要点の整理→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「大きな面のダクトは補強で“鳴き・たわみ”を防ぐ」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

ダクトは大きな面ほど振動・たわみが出やすいため、補強が必要。補強リブやダイヤモンドブレーキの考え方を押さえておくと理解が深まりますよ。

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目次

令和7年 1級管工事 第42問はこんな問題(知識型)

📘 問題の要旨(要約)

ダクト及びダクト付属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

選択肢は次の4つ。正解は③です。

番号記述の要旨正誤
①定風量ユニット(CAV)は、上流側の圧力が変動しても風量を一定に保つ◯ 正しい
②グラスウール製ダクトは、ダクト内温度が70℃以下の範囲で使用する◯ 正しい
③保温を施さない長辺450mm超のダクトは、450mm以下のピッチで補強リブを設ける✕ 誤り
④たわみ継手は、二重の繊維系クロスの間に補強用ピアノ線を入れたものを使う◯ 正しい

問題本文は公式PDFで確認できます。

カギは「補強リブは、正しくは300mm以下のピッチで設ける」こと。450mmという粗いピッチでは、大きな面のたわみ・振動を抑えきれません。

結論:正解は③|補強リブのピッチが粗すぎる

先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は③。保温を施さない長辺450mmを超える長方形ダクトは、補強リブ等で補強しますが、③の「450mm以下のピッチ」では粗すぎます。公共建築工事標準仕様書では「300mm以下のピッチ」で補強リブを設けると定められており、③は数値が適当でない誤りです。

  • ③の誤り:正しくは300mm以下のピッチ。450mmでは粗すぎて補強として不十分
  • ①正しい:CAVは上流圧力が変動しても風量を一定に保つ
  • ②正しい:グラスウール製ダクトはダクト内温度70℃以下で使用
  • ④正しい:たわみ継手は二重のクロスにピアノ線を入れたものを使う
💡 補足

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)では、保温を施さない長辺450mmを超えるダクトの補強リブは「300mm以下のピッチ」で設けると定められています。③の「450mm以下」では粗すぎるため、適当でない誤りです。

結論だけ確認したい方はここでOK。ダクトの補強や付属品を整理したい方は、この続きをどうぞ。

ダクトの補強と付属品を整理

  • 補強リブ:長辺の大きいダクトに設け、面のたわみ・振動を抑える。ダイヤモンドブレーキも有効
  • 板厚:長辺寸法と圧力区分で決まる
  • たわみ継手:送風機とダクトの間で振動を絶縁する。繊維系クロス+ピアノ線
  • CAV/VAV:定風量・変風量ユニットで風量を制御する

大きな面のダクトは「鳴き」やたわみが出やすいため、適切なピッチの補強が必要です。③は補強ピッチが粗く(正しくは300mm以下)、補強として不十分な誤りです。

選択肢を1つずつ検証|なぜ③が誤りか

① CAVは風量一定 → ◯
上流圧力が変動しても風量を保つ。正しい記述です。

② グラスウールダクト70℃以下 → ◯
使用温度範囲として正しい記述です。

③ 補強リブ450mmピッチ → ✕ 正解
正しくは300mm以下のピッチ。450mmでは粗すぎて補強として不十分で、これが誤りです。

④ たわみ継手の構造 → ◯
クロス+ピアノ線の構造で、正しい記述です。

試験=補強の考え方、実務=ダクトの強度・騒音対策で使う

① 板厚と補強の選定

実務では、長辺寸法と圧力区分から板厚を決め、大きな面には補強リブやダイヤモンドブレーキを設けます。たわみ・振動による「鳴き」を防ぐのが目的です。

② たわみ継手による防振

送風機とダクトの接続部にたわみ継手を設け、振動の伝搬を絶縁します。継手の長さや取付けを適切にすることで、騒音・振動を抑えます。

③ 風量制御(CAV・VAV)

CAVは風量一定、VAVは負荷に応じて風量を変えます。室の用途や省エネ要件に応じて、適切な風量制御ユニットを選定します。

ダクトは「大きな面の補強」がポイント。補強の考え方を押さえておけば、強度・騒音対策の判断に役立ちますよ。

まとめ|「補強リブは細かいピッチで」を覚えるだけ

  • 正解は③|補強リブは300mm以下のピッチが正しい。③の450mmは粗すぎて不十分
  • ①CAV、②グラスウールダクト70℃以下、④たわみ継手…はすべて正しい
  • 大きな面のダクトは補強で鳴き・たわみを防ぐ

ダクトは出題の常連分野。補強の考え方を押さえれば、確実な得点源になりますよ。

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