1級管工事施工管理技士 過去問|令和7年第18問 空調の自動制御(冷却塔・CO₂制御)解説

1級管工事施工管理技士 令和7年 第18問 空調自動制御 アイキャッチ画像

1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第18問は、空気調和設備の自動制御に関する知識問題でした。冷凍機の台数制御・加湿器のインターロック・冷却塔ファン制御・CO₂濃度制御について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。

本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→冷却塔ファンは何で制御するか→各制御の考え方→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「何を検出して何を動かすか」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

自動制御は「検出(センサ)→判断→操作(弁・ファン)」の流れで考えると整理しやすいテーマ。実務の制御設計にもそのまま通じますよ。

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目次

令和7年 1級管工事 第18問はこんな問題(知識型)

📘 問題の要旨(要約)

空気調和設備における自動制御に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

選択肢は次の4つ。正解は③です。

番号記述の要旨正誤
①冷凍機の台数制御は、各冷凍機の運転時間や運転回数が均等となるようにローテーションを行う◯ 正しい
②加湿器は、空調機ファンとのインターロックを設定する◯ 正しい
③冷却塔ファンは、外気温度により2位置制御とする✕ 誤り
④ユニット形空気調和機のCO₂濃度制御は、還気ダクト内のCO₂濃度を検出し、外気導入用、排気用及び還気用の電動ダンパーの比例制御を行う◯ 正しい

問題本文は公式PDFで確認できます。

冷却塔ファンの目的は「冷却水を冷やすこと」。だから制御の基準は外気温度ではなく“冷却水の温度”。目的から考えると③の誤りに気づけます。

結論:正解は③|冷却塔ファンは「冷却水温度」で制御する

先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は③。冷却塔ファンは、冷却水の出口温度(冷却水温度)を検出して制御するのが基本であり、「外気温度により2位置制御」は誤りです。

  • ③の誤り:冷却塔ファンの目的は冷却水を所定温度まで冷やすこと。制御の基準は外気温度ではなく冷却水温度。外気を基準にすると冷却水温度を狙い通りに保てない
  • ①正しい:複数の冷凍機は運転時間や運転回数が均等になるようローテーションし、偏った劣化を防ぐ
  • ②正しい:加湿器は空調機ファンと連動(インターロック)させ、送風停止中の加湿を防ぐ
  • ④正しい:CO₂濃度制御は還気のCO₂濃度を検出し、外気導入用・排気用・還気用ダンパーを比例制御する

結論だけ確認したい方はここでOK。各制御の考え方を整理したい方は、この続きをどうぞ。

各自動制御の考え方を整理|検出と操作の組合せ

  • 冷却塔ファン制御:冷却水温度を検出 → ファンの発停・回転数を制御して冷却水を所定温度に保つ
  • 冷凍機の台数制御(ローテーション):運転時間や運転回数を均等化して機器寿命の偏りを防ぐ
  • 加湿器のインターロック:送風(ファン)停止時は加湿を止め、ダクト内結露を防ぐ
  • CO₂濃度制御:在室状況に応じ外気量を調整し、換気と省エネを両立

自動制御は「目的を達成するために、何を検出して何を操作するか」で考えます。冷却塔ファンの目的は冷却水を冷やすことなので、検出すべきは冷却水温度。③はこの検出対象を取り違えた誤りです。

選択肢を1つずつ検証|なぜ③が誤りか

① 冷凍機のローテーション → ◯
各冷凍機の運転時間や運転回数を均等化し、偏った劣化を防ぎます。正しい記述です。

② 加湿器のインターロック → ◯
送風停止中の加湿(結露)を防ぐための連動。正しい記述です。

③ 冷却塔ファンは外気温度で2位置制御 → ✕ 正解
制御の基準は冷却水温度。外気温度ではないため、これが誤りです。

④ CO₂濃度制御 → ◯
還気ダクト内のCO₂濃度を検出し、外気導入用・排気用・還気用の電動ダンパーを比例制御します。正しい記述です。

試験=検出と操作の対応、実務=中央監視・BEMSで使う

① 中央監視(BEMS)による統合制御

実務では、冷却塔・熱源・空調機・換気を中央監視装置(BEMS)で統合制御します。各機器の「検出→操作」を正しく設定することが、安定運転と省エネの基礎です。

② デマンド制御・外気冷房

CO₂濃度に応じた外気量制御や、中間期の外気冷房は、換気と省エネを両立する代表的な制御です。試験で学ぶCO₂制御の考え方が、そのまま省エネ運用に生きます。

③ インターロックによる安全確保

加湿器とファン、ポンプと熱源など、機器同士のインターロックは事故防止の要です。動作順序を正しく設計することで、結露・空運転・凍結などのトラブルを防げます。

「目的→検出→操作」で考える癖をつけると、自動制御の問題はパターンで解けるようになります。実務の制御設計にも直結する考え方ですよ。

まとめ|「冷却塔ファンは冷却水温度で制御」を覚えるだけ

  • 正解は③|冷却塔ファンは冷却水温度で制御。外気温度による2位置制御は誤り
  • ①冷凍機のローテーション、②加湿器インターロック、④CO₂濃度制御…はすべて正しい
  • 自動制御は「何を検出して何を操作するか」で考える

自動制御は出題の常連。検出と操作の対応を押さえておけば、関連問題もまとめて取れますよ。

解説を読んでも手応えを感じられないときは

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