1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第19問は、負荷熱量による熱源機器の台数制御に必要な検出要素を問う知識問題でした。冷温水の温度・圧力・流量のうち、台数制御に必要なものを4つの記述から選び、「適当でないもの」を見抜く形式です。
本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→負荷熱量は流量×温度差で決まる→必要な検出要素→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「熱量=流量×比熱×温度差」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

台数制御は、熱源を負荷に合わせて過不足なく動かす省エネの要。「何が分かれば熱量が計算できるか」を考えると、必要な検出要素が見えてきますよ。


この記事を書いた人
設備エンジニア
建築設備の実務20年以上の現役エンジニア。試験のリアルと現場の実務、両方の視点で「受かる勉強法」を発信しています。
✅️1級管工事施工管理技士・1級電気工事施工管理技士
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令和7年 1級管工事 第19問はこんな問題(知識型)
負荷熱量による熱源機器の台数制御を行うために必要な検出要素のうち、適当でないものはどれか。
選択肢は次の4つ。正解は③です。
| 番号 | 検出要素 | 正誤 |
|---|---|---|
| ① | 冷温水 往きヘッダー 冷水温度 | ◯ 必要 |
| ② | 冷温水 還りヘッダー 冷水温度 | ◯ 必要 |
| ③ | 冷温水 往きヘッダー 冷水圧力 | ✕ 不要(誤り) |
| ④ | 冷温水 負荷流量 | ◯ 必要 |
問題本文は公式PDFで確認できます。



負荷熱量の式は「流量 × 比熱 × 温度差」。この式に“圧力”は出てきません。だから③の圧力は台数制御の検出要素として不要です。
結論:正解は③|熱量計算に「圧力」は要らない
先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は③。負荷熱量は「流量×比熱×温度差」で求まるため、必要なのは往き・還りの温度と流量。圧力は熱量の計算に使わないので、検出要素として不要であり、これが誤りです。
- ③の誤り:圧力は熱量計算に現れない。台数制御の負荷熱量を求めるには不要
- ①②必要:往きと還りの温度から温度差(ΔT)を得る
- ④必要:流量を検出する
- 負荷熱量 Q = 流量 × 比熱 × 温度差。この3要素(往き温度・還り温度・流量)が揃えば台数制御ができる



結論だけ確認したい方はここでOK。台数制御と熱量計算の関係を整理したい方は、この続きをどうぞ。
負荷熱量の求め方を整理|流量×比熱×温度差
熱源の台数制御は、その時々の負荷熱量に合わせて運転台数を増減します。負荷熱量は次の式で求めます。
Q = 流量 × 比熱 × 温度差(往き温度 − 還り温度)
この式に必要なのは流量と往き・還りの温度。圧力は登場しません。圧力は配管系の搬送(ポンプ制御)には関わりますが、負荷熱量そのものの算出には不要です。
選択肢を1つずつ検証|なぜ③が誤りか
① 往きヘッダー冷水温度 → ◯
温度差を求めるために必要です。正しい検出要素です。
② 還りヘッダー冷水温度 → ◯
往きとの差(ΔT)を取るために必要です。正しい検出要素です。
③ 往きヘッダー冷水圧力 → ✕ 正解
圧力は熱量計算に使いません。台数制御の検出要素としては不要で、これが誤りです。
④ 負荷流量 → ◯
熱量計算に不可欠な要素です。正しい検出要素です。
試験=熱量の式、実務=熱源の最適運転で使う
① 負荷に合わせた熱源の台数制御
実務では、流量と温度差から負荷熱量を算出し、冷凍機やボイラの運転台数を増減します。各機を高効率な負荷率で運転させることが、省エネの大きなポイントです。
② 圧力は「搬送(ポンプ)」側で使う
圧力(差圧)は、変流量ポンプの回転数制御など搬送側の制御で使います。熱量(台数制御)と搬送(ポンプ制御)で、見るべき値が違う点を整理しておくと混乱しません。
③ 大温度差送水による省エネ
往き・還りの温度差(ΔT)を大きく取ると、同じ熱量でも流量を減らせ、搬送動力を下げられます。温度差の管理は、熱源・搬送の両面で省エネに直結する実務の勘どころです。



「熱量は流量×温度差、搬送は圧力(差圧)」と役割を分けて覚えると、台数制御もポンプ制御もスッキリ理解できますよ。
まとめ|「熱量は流量×温度差、圧力は不要」を覚えるだけ
- 正解は③|負荷熱量は流量×比熱×温度差で求まり、圧力は不要
- 必要な検出要素は往き温度・還り温度・流量の3つ
- 圧力は搬送(ポンプ)側の制御で使う値



「熱量の式に何が必要か」を考えれば一発で解ける問題。熱源・搬送の制御をセットで押さえて、確実に得点しましょう。
解説を読んでも手応えを感じられないときは
ここまで解説を読んで、次のように感じていませんか?
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