【ダイダン】年収、社風について解説「やばい」「激務」口コミは本当？

この記事はダイダンへの就職・転職を検討している人向けの記事です。

建設業界で15年以上働いている著者が、口コミや就職情報誌、決算資料等から情報を収集・分析し、わかりやすくまとめています。

会社は人生の多くの時間を占めるだけに、就職・転職には慎重さが求められます。

「本当に就職・転職しても大丈夫なのか？」

「ブラック企業じゃないのか？」

不安が少しでも軽くなるように分かりやすさを重視しました。

• 決算資料をわかりやすくグラフ化、業績・財務状況が一目でわかるように
• 職場の雰囲気がわかるよう、公式動画、口コミを数多く掲載

具体的には次のことがわかります。

• ダイダンの社風、福利厚生がわかる
• どのような職種、仕事内容なのかを把握することができる
• 就職、転職しても良い会社なのかの判断材料になる
• 他の同業他社との比較ができる
• 実際の面接の雰囲気や質問内容がわかる

会社選びは人生の大きな決断です。本記事を参考に、納得のいく選択をしてください。

転職にはエージェント選びも重要です。建設業界に精通したエージェントについてはこちらの記事で解説しています。

ダイダンは年収高・残業普通・有給普通・離職率低

出典：就職四季報2026-2027年版

社名	ダイダン株式会社
本社	大阪市西区江戸堀１丁目９番２５号
設立	１９３３年
資本金	４４億円余
従業員数	２，４４５名（２０２５年３月時点）

ダイダンは、空調・衛生・電気設備工事の設計・施工・メンテナンスを行う総合設備エンジニアリング企業です。

クリーンルームやバイオ施設などの高度な環境制御技術に定評があり、製薬・医療・研究所分野に強みを持っています。

そのほかの大手サブコンとしては高砂熱学工業や新菱冷熱工業などが上げられます。

ダイダンへの転職は建設業に強い「RSG建設転職」からエントリーできます。一般的な転職エージェントでは埋もれてしまうようなニッチなポジションも多数扱っており、業界経験者にはマッチしやすい求人が揃っています。

建築・設備業界出身のアドバイザーが多数在籍しており、図面が読める、現場の苦労が分かるなど、技術者目線での転職サポートを受けることができます。

ダイダンの口コミ「やばい」「きつい」「激務」の真相は？

結論：ダイダンはやばくない

ネット検索で「ダイダン やばい」と見かけることがありますが、結論から言えばダイダンはやばくありません。
むしろ、業界の中では技術力が高く、安定した経営基盤を持つ優良企業です。

ただし、過去には「激務」や「不正」など、一部でネガティブに捉えられる要素もありました。
ここでは、その理由と現在の状況を見ていきます。

理由①：仕事が「きつい」「激務」だった（過去形）

ダイダンは、病院や研究所、製薬工場など高難度な施工案件を数多く手がけています。
こうした現場では技術的要求も高く、納期も厳しいため、長時間労働や休日出勤が発生しやすい時期がありました。

実際、以前は「残業が多い」「納期に追われる」という声も口コミで見られます。

▶ 現在はどうか？

• 働き方改革により週休2日制の完全導入
• 現場支援体制の強化、ITツール（BIM、施工管理アプリ等）の導入
• 残業時間削減、有休取得率の改善

といった対策が進んでおり、過去のような“常態的な激務”からは脱却しつつあるのが実情です。

理由②：社員の不正行為があった

2023年、複数の従業員による不正行為（架空発注での外部資金流出）が明るみに出ました。
これに対して会社は迅速に謝罪を行い、再発防止策・コンプライアンス強化を発表しています。

▼参考：
当社従業員らによる不正行為について（公式リリース）

▶ どう見るべきか？

企業規模を問わず、不正リスクは常に存在します。
重要なのは「隠さない姿勢」と「再発防止策の実行」であり、ダイダンはこの点で誠実な対応を取ったと評価できます。

総評：やばいどころか、真面目で技術力の高い会社

一部の過去事例だけを見て「やばい」と決めつけるのは早計です。
現在のダイダンは、業界内でも安定性・技術力・働き方改善の取り組みで評価される企業の一つです。

転職・就職を検討するなら、「過去」と「現在」をしっかり見比べ、
表面的なイメージではなく、自分に合った環境かどうかを判断することが大切です。

ダイダンは業績・財務ともに良好。安心して働ける上場企業です。

売上・営業利益率

財務状況

メインの職種は施工管理。設計・営業も魅力。

施工管理

ダイダンの「顔」ともいえる重要な職種が 施工管理 です。施工管理は、設計図をもとに、実際の建設現場での責任者としてプロジェクト全体を指揮・監督する役割を担っています。

工事の進捗管理、品質の確保、予算の管理、安全対策の徹底など、多岐にわたる業務を的確に遂行し、プロジェクトを円滑に進めることが求められます。

「“設備屋”として一生もののキャリアを手に入れた」

施工管理職／30代前半／元地方ゼネコン出身／入社5年目

前職では地元のゼネコンで現場管理をしていましたが、より専門性を深めたいと思い転職。
空調や給排水といった「設備」に特化した現場を手がけたかったのと、
自分の技術で快適な空間を形にできる設備会社に魅力を感じ、ダイダンに入社しました。

最初は覚えることも多く、正直大変でした。
でも、先輩たちが“技術を継承する文化”を大切にしてくれるので、安心して飛び込めました。
今では、大手企業の研究所や医療施設といった高難度の現場を任されるようになり、
「自分もこの現場の一部を創ったんだ」と胸を張って言える毎日です。

ダイダンのいいところは、設備エンジニアとしての誇りを持って働けること。
設計・積算・工務・メンテナンスと専門チームが揃っているから、
無理なく、でもしっかり成長できる。
それに、有休も取りやすくて家族との時間も大切にできる。
転職して、本当に人生が豊かになったと思っています。

年収モデル（施工管理職）

年齢	経験年数	想定年収	備考
25歳	3年目	約450万円	残業30h/月、賞与込み
30歳	8年目	約600万円	一級施工管理技士取得済
35歳	13年目	約750万円	現場所長クラス
40歳	18年目	約850万円	マネジメント職（課長級）
45歳	23年目	900万円〜	所長・部門責任者クラス

👤 こんな方におすすめ

• 自分の指示で人が動き、工事が進んでいくのが面白いと感じる
• 机上の設計より、現場の臨機応変な対応に魅力を感じる
• 完成した建物を見て「自分がつくった」と誇りを持ちたい

設計

「空調」「衛生」「電気」──
人が安心して働き、暮らし、治療を受けられる空間には、見えないインフラが張り巡らされています。
その設計を担うのが、ダイダンのエンジニアです。

単に設備を配置するのではなく、
建物の“呼吸”と“循環”をデザインする。
使う人の動線、温湿度、CO2濃度、光の質、機械室の収まり、配管の経済性……
さまざまな要素を統合して、快適性・省エネ・安全性を両立させる。
「建築を生かす設計図」を創る仕事です。

🌟 ダイダン設計職の3つの魅力

✅ 上流から関われる“本物の設計”

ダイダンは自社で施工も行うサブコン。設計は現場や施主と密に連携しながら、机上の理想ではなく、現実の解決策を描いていきます。プレゼンや設計提案から参加することも多く、設計者としての幅が広がります。

✅ 高度でチャレンジングな案件

製薬工場・研究所・病院・クリーンルーム・データセンター…。
高度な空間環境制御を求められる案件が多数。先進技術（BIM／ZEB／省エネ制御）にも積極的です。飽きることのない仕事があります。

✅ 設計に集中できる環境と体制

設計部門は分業体制が整っており、空調・衛生・電気の専門エンジニアが協力して設計を進めます。施工管理と連携しやすく、“描いた通りに形になる”実感が得られるのも大きな魅力です。

👤 こんな方におすすめ

• ゼネコンや設計事務所で設備設計の経験がある
• より難易度の高い案件に挑戦したい
• 設計に専念できる職場で、自分の図面を形にしたい
• BIMやZEB、省エネ計算など新しい技術に関心がある

営業

営業職は、単なるモノ売りではありません。営業一人ひとりが、空調・電気・衛生といった建物の“命綱”ともいえる設備を通じて、お客様の想いと課題をくみ取り、技術部門と連携しながら最適解を描き出す。そして、そのプロジェクトに長く寄り添い、関係性を深めていく──。
それが、ダイダンの営業職です。

🌟 ダイダンの営業職、3つの魅力

✅ “信頼”で受注する営業スタイル

ダイダンは高い技術力・施工品質で指名されることも多く、ガツガツした売込みよりも「課題解決型営業」が中心。お客様の期待に、技術と誠実さで応える仕事です。

✅ 技術者とチームで動ける

設計・積算・施工のプロたちと連携して提案を練り、チームで案件を動かすスタイル。
「一人で売る営業」ではなく「組織で価値を届ける営業」です。

✅ 長く深く付き合える法人営業

お客様は大手ゼネコンやディベロッパー、病院、大学、メーカーなど。1件1件が大きく、数年単位で関係が続くため、腰を据えて信頼を築けます。

👤 こんな方におすすめ

• モノ売りではなく「価値を売る営業」がしたい人
• お客様との信頼関係を大切にできる人
• 技術者や現場と連携し、チームで大きな案件を動かしたい人
• 建物や社会インフラに関わる仕事に興味がある人
• 安定した環境で、成果に応じた評価を得たい人

ダイダンの社風は「風通し良く働きやすい。研修・メンター制度も充実。」

口コミでは「若手のうちからどんどん任せられる」「研修がきめ細かい」などポジティブな意見が多く見られました。一方で体育会系の雰囲気も残っており、そういった雰囲気に馴染めない人には厳しいかもしれません。

ダイダンの福利厚生は充実。えるぼし取得で女性も働きやすく。

ダイダンの福利厚生は非常に充実しており、住宅補助や借り上げ社宅制度、健康推進やサークル活動の支援など、多岐にわたる制度が整備されています。

また、女性の活躍推進に関する取り組みが評価され、厚生労働省より「えるぼし」の認定を取得しています。

休暇制度

育児支援

※産後パパ育休：子の出生後８週間以内に最大４週間の休業が取得できる制度

その他の制度

GLTD※：病気や怪我で長期休業した際の所得を保障する保険制度。

ダイダンの就職難易度は高くない。学歴フィルターもなし。

ダイダンの面接・選考ではどんな質問がくる？

ダイダンが求める人材：
・ものづくりが好きで、何事にも積極的にチャレンジし、物事を論理的に考えられる人

まとめ

ダイダンは、電気・空調・衛生設備を手掛ける総合エンジニアリング企業です。

平均年収は900万円代と高水準、離職率も低く、働き続けやすい環境が整っています。

施工管理・設計・営業など多様な職種で活躍の場があり、若手でも責任ある仕事をどんどん任せる風土があります。

福利厚生や育児支援も年々充実しており、「ここで長く働きたい」と感じる仕組みが用意されています。

研修制度や資格支援も整っており、未経験者やキャリアチェンジ希望者にもおおいにチャンスがあります。

採用倍率も3.6倍と大手の中では控えめで、今が狙い目と言えます。

▶︎ 業界に強い転職エージェントでダイダンの非公開求人をチェックするにはこちら！