1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第22問は、換気に関する知識問題でした。電気室の換気・シックハウス対策・燃焼器具を設けた室・自然換気設備について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。
本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→開放式と密閉式燃焼器具の違い→各換気の要点→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「密閉式(FF式)は室の換気が不要」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

換気は管工事の中心テーマのひとつ。燃焼器具の種類による換気の要・不要は、設計でも頻繁に判断する重要ポイントですよ。
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令和7年 1級管工事 第22問はこんな問題(知識型)
換気に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
選択肢は次の4つ。正解は③です。
| 番号 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| ① | 電気室の換気量が確保できない場合は、冷房設備を併設する | ◯ 正しい |
| ② | 住宅居室のシックハウス対策の換気は、原則として換気回数0.5回/h以上 | ◯ 正しい |
| ③ | 密閉式燃焼器具のみを設けた室は、火気使用室としての換気設備を設ける必要がある | ✕ 誤り |
| ④ | 自然換気設備の排気口は、給気口より高い位置に設ける | ◯ 正しい |
問題本文は公式PDFで確認できます。



カギは「密閉式(FF式)は燃焼用空気を屋外から取り、排ガスも屋外へ出す」こと。室内の空気を使わないので、火気使用室としての換気設備は不要です。
結論:正解は③|密閉式(FF式)は室の換気設備が不要
先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は③。密閉式(FF式)燃焼器具は、燃焼用の空気を屋外から取り入れ、排ガスを屋外へ排出するため、室内空気を汚しません。よって火気使用室としての換気設備は不要であり、「設ける必要がある」は誤りです。
- ③の誤り:密閉式(FF式)は給排気とも屋外で完結。火気使用室としての換気設備は不要
- ①正しい:換気量を確保できない電気室は、冷房設備を併設して発熱を処理する
- ②正しい:シックハウス対策の住宅居室は、原則0.5回/h以上の換気を行う
- ④正しい:自然換気は、温度差を利用するため排気口を給気口より高く設ける



結論だけ確認したい方はここでOK。燃焼器具の種類と換気の関係を整理したい方は、この続きをどうぞ。
燃焼器具の種類と換気を整理|開放式・半密閉式・密閉式
- 開放式:室内空気で燃焼し、排ガスも室内へ。十分な換気設備が必要
- 半密閉式(FE・CF):室内空気で燃焼し、排ガスは煙突等で屋外へ。給気の換気が必要
- 密閉式(FF・BF):給排気とも屋外で完結。室内空気を使わないため室の換気設備は不要
火気使用室としての換気が必要かどうかは「室内の空気を使うか」で決まります。密閉式は室内空気を使わないため不要。③はこの区別を取り違えた誤りです。
選択肢を1つずつ検証|なぜ③が誤りか
① 電気室は冷房併設 → ◯
換気で発熱を除去できない場合の対応として正しい記述です。
② シックハウスは0.5回/h以上 → ◯
24時間換気の基準で、正しい記述です。
③ 密閉式に火気使用室の換気が必要 → ✕ 正解
密閉式は給排気が屋外で完結し換気不要。これが誤りです。
④ 排気口は給気口より高く → ◯
温度差換気を活かす配置で、正しい記述です。
試験=燃焼器具の区別、実務=給排気計画と一酸化炭素対策で使う
① 燃焼器具に応じた給排気計画
実務では、器具の種類(開放式・半密閉式・密閉式)に応じて給排気を計画します。開放式・半密閉式は十分な給気と排気を確保し、不完全燃焼・一酸化炭素中毒を防ぎます。
② 必要換気量の算定
火気使用室の必要換気量は、燃料消費量や理論廃ガス量から算定します。器具の発熱・排ガス量に応じた換気量の確保が、安全な設計の基本です。
③ 電気室・機械室の換気と冷房
電気室や機械室は発熱が大きく、換気だけで室温を保てない場合は冷房を併設します。発熱量と許容室温から必要換気量・冷房能力を判断するのが実務の勘どころです。



燃焼器具の給排気方式は、安全に直結する重要知識。種類ごとの換気の要否を押さえておけば、設計でも自信を持って判断できますよ。
まとめ|「密閉式は室の換気不要」を覚えるだけ
- 正解は③|密閉式(FF式)は給排気が屋外で完結。火気使用室としての換気設備は不要
- ①電気室の冷房併設、②シックハウス0.5回/h、④排気口を高く…はすべて正しい
- 換気の要否は「室内の空気を使うか」で判断する



換気は出題の常連分野。燃焼器具の区別を押さえれば、関連問題もまとめて取れますよ。
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