1級管工事施工管理技士 過去問|令和7年第24問 機械排煙設備(排煙口・風量)解説

1級管工事施工管理技士 令和7年第24問「機械排煙設備」解説記事のアイキャッチ画像

1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第24問は、機械排煙設備に関する知識問題でした。排煙口の種類・排煙機の風量・乗降ロビーの排煙・天井チャンバー方式について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。

本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→常時閉鎖型と常時開放型の使い分け→排煙機の風量基準→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「複数区画を1台で受け持つなら常時閉鎖型」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

排煙は火災時の避難安全に直結する重要設備。排煙口の種類と風量基準は、設計でも頻繁に確認する要点ですよ。

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目次

令和7年 1級管工事 第24問はこんな問題(知識型)

📘 問題の要旨(要約)

機械排煙設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。(避難安全検証法によらないものとする)

選択肢は次の4つ。正解は①です。

番号記述の要旨正誤
常時開放型の排煙口は、2以上の防煙区画を1台の排煙機で受け持つ場合に適する✕ 誤り
2以上の区画を受け持つ排煙機の風量は、120m³/min以上かつ最大防煙区画1m²あたり2m³/min以上◯ 正しい
特別避難階段の付室を兼ねた非常用EV乗降ロビーの排煙機風量は6m³/s以上◯ 正しい
天井チャンバー方式は、同一区画が数室に間仕切られても均一な排煙が期待できる◯ 正しい

問題本文は公式PDFで確認できます。

カギは「複数の防煙区画を1台の排煙機で受け持つなら、火災が起きた区画だけ開ける」こと。だから普段は閉じている“常時閉鎖型”が適します。

結論:正解は①|複数区画を1台で受け持つなら「常時閉鎖型」

先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は①。2以上の防煙区画を1台の排煙機で受け持つ場合は、火災が起きた区画の排煙口だけを開けるため「常時閉鎖型」が適します。常時開放型では全区画が開いてしまい、火災区画に排煙を集中できないため、「常時開放型が適する」は誤りです。

  • ①の誤り:複数区画を1台で受け持つなら常時閉鎖型が適切。常時開放型は不適
  • ②正しい:排煙機の風量は120m³/min以上、かつ最大防煙区画1m²につき2m³/min以上
  • ③正しい:付室兼用の乗降ロビーの排煙機風量は6m³/s以上
  • ④正しい:天井チャンバー方式は、間仕切られた数室でも均一な排煙が期待できる

結論だけ確認したい方はここでOK。排煙口の種類と風量基準を整理したい方は、この続きをどうぞ。

排煙口の種類と風量基準を整理

  • 常時閉鎖型:普段は閉。火災区画だけ開く。複数区画を1台の排煙機で受け持つ場合に適する
  • 常時開放型:普段から開。1つの防煙区画を1台の排煙機で受け持つ場合に用いる
  • 排煙機の風量:120m³/min以上、かつ最大防煙区画の床面積1m²につき2m³/min以上
  • 付室・乗降ロビー:兼用の場合は6m³/s以上

ポイントは「複数区画を1台で受け持つ=常時閉鎖型」。火災区画だけに排煙を集中させるための仕組みです。①はこの使い分けを逆にした誤りです。

選択肢を1つずつ検証|なぜ①が誤りか

① 常時開放型が複数区画に適する → ✕ 正解
複数区画を1台で受け持つなら常時閉鎖型が適切。これが誤りです。

② 排煙機の風量基準 → ◯
120m³/min以上かつ1m²あたり2m³/min以上。正しい記述です。

③ 乗降ロビーは6m³/s以上 → ◯
付室兼用の乗降ロビーの基準として正しい記述です。

④ 天井チャンバー方式 → ◯
間仕切られた数室でも均一な排煙が期待できます。正しい記述です。

試験=排煙口の使い分け、実務=避難安全と排煙計画で使う

① 防煙区画と排煙機の受け持ち

実務では、防煙区画の数と排煙機の受け持ち範囲から、排煙口の種類と風量を決めます。複数区画を1台で受け持つ場合は常時閉鎖型として、火災区画に排煙を集中させます。

② 排煙機の風量と機外静圧

排煙機は、基準を満たす風量とダクト抵抗に見合う静圧で選定します。高温の煙を扱うため、耐熱性能(280℃で30分等)の確認も欠かせません。

③ 非常用EV・特別避難階段の排煙

非常用エレベーターの乗降ロビーや特別避難階段の付室は、避難・消火活動の拠点となるため、より高い排煙性能(風量)が求められます。用途に応じた基準の確認が重要です。

排煙は人命に直結する設備。排煙口の使い分けと風量基準を押さえておけば、設計でも自信を持って判断できますよ。

まとめ|「複数区画を1台なら常時閉鎖型」を覚えるだけ

  • 正解は①|2以上の区画を1台で受け持つなら常時閉鎖型。常時開放型は誤り
  • ②排煙機の風量基準、③乗降ロビー6m³/s、④天井チャンバー方式…はすべて正しい
  • 排煙口は受け持つ区画数で種類を使い分ける

排煙は出題の常連分野。排煙口の使い分けと風量基準を押さえれば、確実な得点源になりますよ。

解説を読んでも手応えが出ないときは

過去問の解説は答え合わせには向いていますが、分野そのものを組み立て直すには足りない場面があります。同じ論点で何度もつまずくなら、一度その分野を通しで学び直すほうが早いこともあります。

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