1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第30問は、給湯設備に関する知識問題でした。真空式温水発生機と資格・循環ポンプの循環量・混合水栓・貯湯タンクの保温について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。
本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→真空式温水発生機の法的な位置づけ→各要点の整理→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「真空式温水発生機はボイラーに該当しない」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

給湯は中央式・局所式の違いや、循環量・保温が頻出。熱源の資格区分(ボイラーに当たるか)も近年よく問われる重要テーマですよ。
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令和7年 1級管工事 第30問はこんな問題(知識型)
給湯設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
選択肢は次の4つ。正解は①です。
| 番号 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| ① | 中央式給湯の熱源に使う真空式温水発生機の運転には、ボイラー技士等の有資格者が必要 | ✕ 誤り |
| ② | 循環ポンプの循環量は、循環管路の熱損失と許容温度降下により決定する | ◯ 正しい |
| ③ | 水優先吐水機構をもつシングルレバー式混合水栓は、レバー中央位置で湯を使わない構造とする | ◯ 正しい |
| ④ | 貯湯タンクは、脚部まで保温して熱損失を防止する | ◯ 正しい |
問題本文は公式PDFで確認できます。



カギは「真空式温水発生機は、構造上ボイラーに該当しない」こと。だからボイラー技士等の有資格者による運転は不要です。
結論:正解は①|真空式温水発生機にボイラー技士は不要
先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は①。真空式温水発生機(および無圧式温水発生機)は、ボイラー及び圧力容器安全規則上のボイラーに該当しないため、ボイラー技士等の有資格者による運転は不要です。「有資格者が必要である」とするのは誤りです。
- ①の誤り:真空式温水発生機はボイラーに該当せず、ボイラー技士等の有資格者は不要
- ②正しい:循環量は循環管路の熱損失を許容温度降下で割って求める
- ③正しい:水優先のシングルレバー水栓は、中央位置で湯を使わない(水を吐水する)構造とする
- ④正しい:貯湯タンクは脚部まで保温し、放熱(熱損失)を防ぐ



結論だけ確認したい方はここでOK。給湯設備の要点を整理したい方は、この続きをどうぞ。
給湯設備の要点を整理|熱源・循環・保温
- 熱源と資格:真空式・無圧式温水発生機はボイラーに該当せず、ボイラー技士等は不要。一方、本来のボイラーは規模に応じ有資格者が必要
- 循環量:循環管路の熱損失 ÷ 許容温度降下で決定する
- 混合水栓:水優先吐水機構は、レバー中央で湯を使わない構造(省エネ)
- 保温:貯湯タンク・配管を保温し、放熱を防いで省エネ
真空式温水発生機は、内部を減圧して低温で湯を沸かす熱源で、ボイラーのような圧力容器に当たりません。だからボイラー技士等の選任が要らない点が、①の「必要である」を誤りにしています。
選択肢を1つずつ検証|なぜ①が誤りか
① 真空式温水発生機にボイラー技士等が必要 → ✕ 正解
真空式温水発生機はボイラーに該当しないため有資格者は不要。これが誤りです。
② 循環量は熱損失と温度降下で決定 → ◯
循環量の算定方法として正しい記述です。
③ 水優先水栓は中央で湯を使わない → ◯
省エネ型水栓の構造で、正しい記述です。
④ 貯湯タンクの保温 → ◯
放熱を防ぐ保温で、正しい記述です。
試験=熱源の法的位置づけ、実務=省エネ給湯の計画で使う
① 熱源の選定と資格区分
実務では、真空式・無圧式温水発生機や潜熱回収型ボイラ、ヒートポンプなど、省エネ性の高い熱源を選定します。同じ「湯をつくる機器」でも、ボイラーに該当するかどうかで必要な有資格者や法規対応が変わるため、熱源ごとの位置づけの理解が欠かせません。
② 循環配管と温度管理
中央式給湯は、循環ポンプで湯を循環させ、末端まで一定温度を保ちます。循環量と保温を適切にすることで、湯待ち時間の短縮とレジオネラ対策(高温維持)を両立します。
③ 保温による省エネ
貯湯タンク・配管の保温は、放熱ロスを減らす基本的な省エネ手段です。保温厚さを適切に取り、無駄な熱損失を抑えるのが実務の勘どころです。



給湯の省エネは、熱源・循環・保温の3点で考えます。熱源の資格区分を押さえておけば、提案にも試験にも生きますよ。
まとめ|「真空式温水発生機はボイラーではない」を覚えるだけ
- 正解は①|真空式温水発生機はボイラーに該当せず、ボイラー技士等は不要。「必要」は誤り
- ②循環量の算定、③水優先の混合水栓、④貯湯タンクの保温…はすべて正しい
- 給湯は熱源・循環・保温で整理する



給湯設備は出題の常連分野。熱源の法的な位置づけを押さえれば、確実な得点源になりますよ。
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