1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第33問は、排水槽に関する知識問題でした。維持管理用の水栓・ポンプの起動制御・厨房排水ポンプ・通気管について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。
本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→排水槽の通気は単独で大気開放→各要点の整理→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「排水槽の通気管は単独で大気へ」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

排水槽は臭気や腐食性ガスが発生する厄介な場所。だからこそ通気や維持管理の配慮が重要で、設計でも頻繁に問われますよ。


この記事を書いた人
設備エンジニア
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令和7年 1級管工事 第33問はこんな問題(知識型)
排水槽に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
選択肢は次の4つ。正解は④です。
| 番号 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| ① | 清掃・維持管理がしやすいよう、排水槽の近くに水栓を設ける | ◯ 正しい |
| ② | 貯留時間が長くなるおそれがある場合、タイマーでポンプを起動する制御を考慮 | ◯ 正しい |
| ③ | 厨房の排水槽の排水ポンプは、一般に汚物用水中モーターポンプとする | ◯ 正しい |
| ④ | 排水槽の通気管は、単独で立ち上げ、最上階で伸頂通気管に接続して大気に開放する | ✕ 誤り |
問題本文は公式PDFで確認できます。



カギは「排水槽の臭気・腐食性ガスを他の通気系統に混ぜない」こと。だから他の通気管に接続せず、単独で直接大気に開放します。
結論:正解は④|排水槽の通気は「単独で直接大気開放」
先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は④。排水槽の通気管は、単独で立ち上げて直接大気に開放します。排水槽からは臭気や腐食性ガスが発生するため、他の通気管に接続してはいけません。「他の通気管に接続して大気に開放する」は誤りです。
- ④の誤り:排水槽の通気管は単独で直接大気開放。他の通気管に接続するのは不可(臭気・腐食性ガスが逆流するおそれ)
- ①正しい:清掃・維持管理のため近くに水栓を設ける
- ②正しい:貯留時間が長いと腐敗・臭気が進むため、タイマー起動で定期的に排出する
- ③正しい:厨房排水は固形物を含むため汚物用水中モーターポンプとする



結論だけ確認したい方はここでOK。排水槽の要点を整理したい方は、この続きをどうぞ。
排水槽の要点を整理|通気・ポンプ・維持管理
- 通気管:単独で立ち上げ、直接大気に開放(他の通気管に接続しない)
- 排水ポンプ:固形物を含む場合は汚物用水中モーターポンプ
- タイマー制御:貯留時間が長くなる場合、定期的に強制排出して腐敗・臭気を防ぐ
- 維持管理:清掃しやすいよう水栓・マンホールを設ける
排水槽は臭気・腐食性ガスの発生源。これを建物内に広げないため、通気は単独で直接大気へ逃がします。④はこの原則に反する誤りです。
選択肢を1つずつ検証|なぜ④が誤りか
① 近くに水栓 → ◯
清掃・維持管理のための配慮で、正しい記述です。
② タイマー起動 → ◯
貯留時間が長い場合の腐敗・臭気対策で、正しい記述です。
③ 汚物用水中ポンプ → ◯
固形物を含む厨房排水に適し、正しい記述です。
④ 伸頂通気管に接続 → ✕ 正解
単独で直接大気開放が正しく、他の通気管への接続は誤りです。
試験=通気の原則、実務=臭気・腐食対策で使う
① 臭気対策としての単独通気
実務では、排水槽の通気を単独で屋外の高い位置に開放し、臭気の拡散を防ぎます。他系統に混ぜないことで、建物内への臭気逆流を避けます。
② 腐食・防食の配慮
排水槽内は硫化水素などで腐食しやすいため、防食仕様の材料やコーティングを用います。ポンプや金物の腐食対策も維持管理上の重要ポイントです。
③ 定期排出と清掃
貯留時間を短く保つタイマー排出や定期清掃で、腐敗・臭気・スカム堆積を防ぎます。維持管理しやすい設計(水栓・マンホール)が、長期の衛生確保につながります。



排水槽は臭気・腐食との戦い。「通気は単独で大気へ」を押さえておけば、設計でも自信を持って判断できますよ。
まとめ|「排水槽の通気は単独で大気開放」を覚えるだけ
- 正解は④|排水槽の通気管は単独で直接大気開放。伸頂通気管など他系統に接続するのは誤り
- ①近くに水栓、②タイマー起動、③汚物用水中ポンプ…はすべて正しい
- 排水槽は臭気・腐食を前提に通気・維持管理を考える



排水槽は出題の常連分野。通気の原則を押さえれば、確実な得点源になりますよ。
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