1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第34問は、消火設備の消火原理に関する知識問題でした。粉末・不活性ガス・水噴霧・泡の各消火設備の消火原理について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。
本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→粉末消火の原理→各消火設備の原理整理→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「粉末は抑制効果(負触媒)」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

消火の原理は「冷却・窒息・抑制・除去」の4つが基本。各消火設備がどれを主な原理にしているかをセットで覚えると整理できますよ。


この記事を書いた人
設備エンジニア
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✅️1級管工事施工管理技士・1級電気工事施工管理技士
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令和7年 1級管工事 第34問はこんな問題(知識型)
消火設備の消火原理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
選択肢は次の4つ。正解は①です。
| 番号 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| ① | 粉末消火設備は、粉末状の消火剤を放射し、炎を拡散効果により消火する | ✕ 誤り |
| ② | 不活性ガス消火設備は、酸素の容積比を低下させ、窒息効果により消火する | ◯ 正しい |
| ③ | 水噴霧消火設備は、冷却効果と水蒸気による窒息効果で消火する | ◯ 正しい |
| ④ | 泡消火設備は、泡の層で覆い、窒息効果と冷却効果で消火する | ◯ 正しい |
問題本文は公式PDFで確認できます。



カギは「粉末消火の主な原理は抑制効果(負触媒作用)」だということ。「拡散効果」という消火原理は存在しないので、①が誤りです。
結論:正解は①|粉末消火は「抑制効果(負触媒)」で消火する
先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は①。粉末消火設備は、粉末がもつ抑制効果(負触媒作用)と窒息効果により消火します。「拡散効果により消火」という表現は誤りです(拡散効果という消火原理はありません)。
- ①の誤り:粉末消火の主な原理は抑制効果(負触媒作用)。「拡散効果」は消火原理ではない
- ②正しい:不活性ガスは酸素濃度を下げる窒息効果で消火
- ③正しい:水噴霧は冷却効果+水蒸気による窒息効果
- ④正しい:泡は窒息効果+冷却効果



結論だけ確認したい方はここでOK。消火の原理を整理したい方は、この続きをどうぞ。
消火の原理を整理|冷却・窒息・抑制・除去
- 粉末:抑制効果(負触媒作用)+窒息効果。電気・油火災に強い
- 不活性ガス:窒息効果(酸素濃度低下)。電気室・サーバ室向け(水損回避)
- 水噴霧:冷却効果+水蒸気による窒息効果
- 泡:窒息効果(泡で覆う)+冷却効果。油火災に有効
消火の基本原理は「冷却・窒息・抑制・除去」の4つ。各設備がどれを主原理にしているかを押さえます。粉末は抑制(負触媒)が主原理で、①の「拡散効果」は誤りです。
選択肢を1つずつ検証|なぜ①が誤りか
① 粉末は拡散効果で消火 → ✕ 正解
粉末の主原理は抑制効果(負触媒)。「拡散効果」は誤りです。
② 不活性ガスは窒息効果 → ◯
酸素濃度を下げる窒息効果で、正しい記述です。
③ 水噴霧は冷却+窒息 → ◯
冷却と水蒸気による窒息で、正しい記述です。
④ 泡は窒息+冷却 → ◯
泡の層で覆う窒息と冷却で、正しい記述です。
試験=消火原理の対応、実務=対象に応じた消火設備の選定で使う
① 対象に応じた消火設備の選定
実務では、火災の種類や対象室に応じて消火設備を選びます。水損を避けたい電気室は不活性ガス、油火災のある場所は泡、というように原理と対象を結びつけて考えます。
② 不活性ガス消火と安全対策
不活性ガスは酸素濃度を下げるため、放出前に音響警報で退避を促す必要があります。原理(窒息)を理解していれば、安全対策の必要性も納得できます。
③ 粉末・泡の用途
粉末は電気・油火災に幅広く対応し、泡は駐車場や危険物施設の油火災に有効です。各設備の主原理を押さえると、適材適所の選定ができます。



消火原理は、設備選定の根拠そのもの。「粉末=抑制」を押さえておけば、関連問題もまとめて取れますよ。
まとめ|「粉末は抑制効果(負触媒)」を覚えるだけ
- 正解は①|粉末消火は抑制効果(負触媒作用)が主原理。「拡散効果」は誤り
- ②不活性ガス(窒息)、③水噴霧(冷却+窒息)、④泡(窒息+冷却)…はすべて正しい
- 消火原理は冷却・窒息・抑制・除去の4つで整理する



消火設備は出題の常連分野。消火原理を押さえれば、確実な得点源になりますよ。
解説を読んでも手応えを感じられないときは
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