1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第35問は、ガス設備に関する知識問題でした。都市ガスの工事・供給管・気密試験・液化石油ガス(LPG)の漏れ警報器について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。
本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→LPGは空気より重い→警報器の設置位置→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「LPGは重いので警報器は床付近」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

ガス警報器は「ガスが空気より重いか軽いか」で設置位置が変わります。LPGは重い、都市ガスは軽い、をセットで覚えましょう。


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令和7年 1級管工事 第35問はこんな問題(知識型)
ガス設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
選択肢は次の4つ。正解は④です。
| 番号 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| ① | 都市ガス設備の工事は、ガス事業者又はガス事業者が認めた者が施工する | ◯ 正しい |
| ② | 本支管から分岐し敷地境界までの導管を供給管と総称する | ◯ 正しい |
| ③ | LPG配管の気密試験は、空気又は不活性ガスで加圧して漏れを確認する | ◯ 正しい |
| ④ | LPGのガス漏れ警報器の検知部は、上端が床面の上方0.6m以内に設置する | ✕ 誤り |
問題本文は公式PDFで確認できます。



カギは「LPG(プロパン)は空気より重い」こと。だから漏れたガスは床にたまります。警報器の検知部は上端が床面から0.3m以内(より床に近く)が正解です。
結論:正解は④|LPG警報器は「床面から0.3m以内」
先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は④。LPG(液化石油ガス)は空気より重く、漏れると床付近にたまるため、ガス漏れ警報器の検知部は上端が床面の上方0.3m以内に設置します。「0.6m以内」は誤りです(水平距離はガス機器から4m以内)。
- ④の誤り:LPG警報器の検知部は上端が床面から0.3m以内。0.6mは誤り(水平距離はガス機器から4m以内)
- ①正しい:都市ガス工事はガス事業者又は認定者が施工する
- ②正しい:本支管から敷地境界までの導管を供給管と総称する
- ③正しい:気密試験は空気又は不活性ガスで加圧して確認する



結論だけ確認したい方はここでOK。ガスの重さと警報器の関係を整理したい方は、この続きをどうぞ。
ガスの重さと警報器の設置位置を整理
| ガス | 比重 | 警報器の位置 |
|---|---|---|
| LPG(プロパン) | 空気より重い | 床付近(上端が床面から0.3m以内・水平4m以内) |
| 都市ガス(メタン主体) | 空気より軽い | 天井付近(下端が天井から0.3m以内・水平8m以内) |
漏れたガスがたまる場所に警報器を置くのが基本。LPGは床、都市ガスは天井です。④はLPGの設置位置の数値を誤ったものです。
選択肢を1つずつ検証|なぜ④が誤りか
① 都市ガス工事の施工者 → ◯
ガス事業者又は認定者が施工。正しい記述です。
② 供給管の定義 → ◯
本支管から敷地境界までの導管。正しい記述です。
③ 気密試験 → ◯
空気又は不活性ガスで加圧。正しい記述です。
④ LPG警報器0.6m以内 → ✕ 正解
正しくは0.3m以内。これが誤りです。
試験=ガスの重さ、実務=ガス漏れ警報・安全設計で使う
① ガス漏れ警報器の配置
実務では、ガスの比重に応じて警報器を床付近(LPG)か天井付近(都市ガス)に設置し、ガス機器からの水平距離も基準内に収めます。漏れを早期に検知する配置が安全の要です。
② 気密試験と引込み・供給管
ガス配管は気密試験で漏れがないことを確認してから供用します。供給管・内管の区分や施工者の資格要件など、ガス事業法・液石法の規定を踏まえた施工が必要です。
③ 緊急遮断とインターロック
警報器とガス遮断弁を連動させ、漏れ検知時に自動でガスを止める安全システムを構成します。検知から遮断までの確実な動作が、事故防止につながります。



ガスの重さは、警報器配置の根拠そのもの。「LPGは床、都市ガスは天井」を押さえておけば、設計でも迷いませんよ。
まとめ|「LPG警報器は床面から0.3m以内」を覚えるだけ
- 正解は④|LPG警報器の検知部は上端が床面から0.3m以内。0.6mは誤り
- ①工事の施工者、②供給管の定義、③気密試験…はすべて正しい
- 警報器はガスの重さ(LPG=床、都市ガス=天井)で位置を決める



ガス設備は安全に直結する重要分野。警報器の設置位置を押さえれば、確実な得点源になりますよ。
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