1級管工事施工管理技士 過去問|令和7年第38問 冷凍機(吸収冷温水機)解説

1級管工事施工管理技士 令和7年 第38問 冷凍機(吸収冷温水機) アイキャッチ画像

1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第38問は、冷凍機に関する知識問題でした。遠心冷凍機・吸収冷温水機・容量制御・スクリュー冷凍機について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。

本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→吸収冷温水機は真空運転→各冷凍機の特徴→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「吸収冷温水機は真空でボイラー法規の対象外」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

冷凍機は方式ごとの特徴と法規の扱いが頻出。とくに吸収冷温水機が「真空運転」である点は、法規問題のカギになりますよ。

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目次

令和7年 1級管工事 第38問はこんな問題(知識型)

📘 問題の要旨(要約)

冷凍機に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

選択肢は次の4つ。正解は②です。

番号記述の要旨正誤
遠心冷凍機で低圧冷媒を使用する機種は、高圧ガス保安法の適用を受けない◯ 正しい
二重効用吸収冷温水機は高温再生器側の圧力が高くなるので、ボイラー関係法規の適用を受ける✕ 誤り
遠心冷凍機の吸込みベーン制御では、低能力域でホットガスバイパス制御を併用する◯ 正しい
スクリュー冷凍機は高圧力比に向き、空気熱源ヒートポンプに用いられる◯ 正しい

問題本文は公式PDFで確認できます。

カギは「吸収冷温水機は缶体内が真空(大気圧以下)で運転される」こと。だからボイラー(圧力容器)の関係法規の対象にはなりません。

結論:正解は②|吸収冷温水機は真空運転で法規対象外

先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は②。二重効用吸収冷温水機は、缶体内が真空(大気圧以下)で運転されるため、ボイラー関係法規(労働安全衛生法のボイラー等)の適用を受けません。「適用を受ける」は誤りです。

  • ②の誤り:吸収冷温水機は真空運転のためボイラー関係法規の対象外。高温再生器が相対的に高圧でも大気圧以下
  • ①正しい:低圧冷媒の遠心冷凍機は高圧ガス保安法の適用を受けない
  • ③正しい:吸込みベーン制御の低能力域はホットガスバイパスを併用
  • ④正しい:スクリュー冷凍機は高圧力比に向き、空気熱源HPに使われる

結論だけ確認したい方はここでOK。各冷凍機の特徴を整理したい方は、この続きをどうぞ。

各冷凍機の特徴を整理|遠心・吸収・スクリュー

  • 吸収冷温水機:水を冷媒に真空運転。ボイラー関係法規の対象外(圧力容器ではない)
  • 遠心(ターボ)冷凍機:大容量向き。低圧冷媒機は高圧ガス保安法の対象外
  • スクリュー冷凍機:高圧力比に強く、空気熱源HP等に用いる
  • 容量制御:吸込みベーン+低能力域はホットガスバイパス

吸収冷温水機は「真空で運転される」のが最大の特徴。圧力容器ではないため、②の「ボイラー関係法規の適用を受ける」は誤りです。

選択肢を1つずつ検証|なぜ②が誤りか

① 低圧冷媒の遠心冷凍機 → ◯
高圧ガス保安法の適用を受けません。正しい記述です。

② 吸収冷温水機はボイラー法規対象 → ✕ 正解
真空運転のため対象外。これが誤りです。

③ ホットガスバイパス併用 → ◯
低能力域での容量制御で、正しい記述です。

④ スクリューは高圧力比 → ◯
空気熱源HP等に用いられ、正しい記述です。

試験=運転圧力と法規、実務=熱源機器の選定で使う

① 法規(高圧ガス・ボイラー)の確認

実務では、冷凍機の運転圧力や冷媒種類に応じて、高圧ガス保安法やボイラー関係法規の適用を確認します。吸収冷温水機が法規対象外である点は、保安体制の判断に直結します。

② 用途に応じた熱源選定

ガスを使う吸収冷温水機、電気のターボ・スクリュー冷凍機など、エネルギー源や容量に応じて選定します。各方式の特徴を理解することが最適選定の前提です。

③ 部分負荷効率と容量制御

実際の運転は部分負荷が多く、容量制御の方式が省エネに効きます。ベーン制御やインバータ制御の特徴を踏まえ、年間効率の高い運転を狙います。

冷凍機の運転圧力と法規の対応は、保安・選定の土台。「吸収冷温水機は真空」を押さえておけば、法規問題でも迷いませんよ。

まとめ|「吸収冷温水機は真空運転で法規対象外」を覚えるだけ

  • 正解は②|吸収冷温水機は真空運転でボイラー関係法規の対象外。「適用を受ける」は誤り
  • ①低圧冷媒の遠心冷凍機、③ホットガスバイパス、④スクリュー…はすべて正しい
  • 冷凍機は運転圧力と法規をセットで押さえる

冷凍機は出題の常連分野。方式と法規の対応を押さえれば、確実な得点源になりますよ。

解説を読んでも手応えが出ないときは

過去問の解説は答え合わせには向いていますが、分野そのものを組み立て直すには足りない場面があります。同じ論点で何度もつまずくなら、一度その分野を通しで学び直すほうが早いこともあります。

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