1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第40問は、保温及び保冷に関する知識問題でした。保温材の熱伝導率・保温と保冷の定義(JIS)・グラスウール保温材について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。
本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→グラスウールは繊維系→保温材の分類→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「グラスウールは繊維状、発泡ではない」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

保温材は「繊維系」と「発泡(プラスチック)系」に大別できます。グラスウールは繊維系の代表。分類をセットで覚えると整理しやすいですよ。
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令和7年 1級管工事 第40問はこんな問題(知識型)
保温及び保冷に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
選択肢は次の4つ。正解は④です。
| 番号 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| ① | 同じ材料の保温材でも、密度によって熱伝導率は変化する | ◯ 正しい |
| ② | 保温とは、常温以上、約1000℃以下の物体を被覆し熱放散を少なくすること(JIS) | ◯ 正しい |
| ③ | 保冷とは、常温以下の物体を被覆し侵入熱を少なくし、表面に結露を生じさせないこと(JIS) | ◯ 正しい |
| ④ | グラスウール保温材には、板状・筒状に発泡成形したものがある | ✕ 誤り |
問題本文は公式PDFで確認できます。



カギは「グラスウールはガラスの“繊維”でできている」こと。発泡(泡で固める)のはポリスチレンフォーム等のプラスチック系。製法が違います。
結論:正解は④|グラスウールは「繊維系」で発泡ではない
先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は④。グラスウールはガラスを繊維状にした繊維系保温材であり、「発泡成形」されるものではありません。発泡成形は発泡プラスチック系(ポリスチレンフォーム等)の製法なので、④は誤りです。
- ④の誤り:グラスウールは繊維系(ガラス繊維)。「発泡成形」は発泡プラスチック系の製法で、誤り
- ①正しい:同じ材料でも密度で熱伝導率は変わる(一般に適正密度で最小)
- ②正しい:保温の定義(常温以上、約1000℃以下を被覆し熱放散を抑える)
- ③正しい:保冷の定義(侵入熱を抑え、表面に結露を生じさせない)



結論だけ確認したい方はここでOK。保温材の分類を整理したい方は、この続きをどうぞ。
保温材の分類を整理|繊維系と発泡系
- 繊維系:グラスウール、ロックウール。繊維を成形。耐熱性が高い
- 発泡(プラスチック)系:ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム等。発泡成形。吸水しにくく保冷に向く
- 密度と熱伝導率:同じ材料でも密度で熱伝導率が変わる
- 保温・保冷の定義:保温=高温側の熱放散抑制、保冷=低温側の侵入熱抑制+結露防止
製法で見ると、グラスウールは「繊維」、ポリスチレン等は「発泡」。④はグラスウールを発泡系と取り違えた誤りです。
選択肢を1つずつ検証|なぜ④が誤りか
① 密度で熱伝導率が変化 → ◯
同じ材料でも密度で変わる。正しい記述です。
② 保温の定義 → ◯
JISの定義どおりで、正しい記述です。
③ 保冷の定義 → ◯
結露防止を含む定義で、正しい記述です。
④ グラスウールは発泡成形 → ✕ 正解
グラスウールは繊維系。発泡成形は誤りです。
試験=保温材の分類、実務=保温・保冷の材料選定で使う
① 保温は繊維系、保冷は発泡系が基本
高温の配管は耐熱性の高い繊維系(グラスウール・ロックウール)、冷水・冷媒の保冷は吸水しにくい発泡系(ポリスチレン・ウレタン)を使うのが基本です。用途で材料を選びます。
② 保冷の結露・防湿対策
保冷では表面結露を防ぐため、十分な厚さと防湿層(防湿フィルム)が必要です。繊維系を保冷に使うと吸湿で性能が落ちるため、発泡系+防湿が定番です。
③ 屋外・水掛り部の配慮
屋外や水のかかる部分は、吸水・吸湿で性能が落ちないよう外装(ラッキング)や防水で保護します。材料の吸水性を踏まえた施工が、長期の断熱性能を保ちます。



保温材は「繊維か発泡か」で性質が大きく変わります。分類を押さえておけば、材料選定でも試験でも迷いませんよ。
まとめ|「グラスウールは繊維系」を覚えるだけ
- 正解は④|グラスウールは繊維系(ガラス繊維)。「発泡成形」は誤り
- ①密度と熱伝導率、②保温の定義、③保冷の定義…はすべて正しい
- 保温材は繊維系・発泡系で分類して覚える



保温・保冷は出題の常連分野。材料の分類を押さえれば、確実な得点源になりますよ。
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