1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第28問は、給水設備(受水タンク・高置タンク)に関する知識問題でした。受水タンクの有効水量・底部勾配・高置タンクや揚水ポンプの水量について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。
本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→受水タンクの有効容量の考え方→各水量の目安→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「受水タンクは1日使用量の約1/2」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

受水タンク・高置タンクの容量は、給水設計の基本中の基本。1日使用量に対する割合をセットで覚えると、確実に得点できますよ。


この記事を書いた人
設備エンジニア
建築設備の実務20年以上の現役エンジニア。試験のリアルと現場の実務、両方の視点で「受かる勉強法」を発信しています。
✅️1級管工事施工管理技士・1級電気工事施工管理技士
✅️建築設備士・消防設備士
✅️設備設計一級建築士・一級建築士
令和7年 1級管工事 第28問はこんな問題(知識型)
給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
選択肢は次の4つ。正解は①です。
| 番号 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| ① | 受水タンクの有効水量は、1日予想給水量とする | ✕ 誤り |
| ② | 受水タンク底部に吸込みピットを設け、底部勾配は1/100程度とする | ◯ 正しい |
| ③ | 高置タンクの有効水量は、一般に時間最大予想給水量に0.5を乗じた値 | ◯ 正しい |
| ④ | 揚水ポンプの揚水量は、一般に時間最大予想給水量とする | ◯ 正しい |
問題本文は公式PDFで確認できます。



カギは「受水タンクは1日使用量の全部ではなく、約半分」。大きすぎると水が滞留して水質が悪化するので、1日使用量の4/10〜6/10が目安です。
結論:正解は①|受水タンクは「1日使用量の約1/2」
先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は①。受水タンクの有効容量は、1日使用水量の4/10〜6/10(約1/2)を標準とします。「1日予想給水量(全量)」とするのは大きすぎて誤りです。容量が過大だと水が滞留し、残留塩素の低下など水質悪化を招きます。
- ①の誤り:受水タンク有効容量は1日使用量の4/10〜6/10(約1/2)。1日予想給水量の全量は過大
- ②正しい:底部に吸込みピットを設け、勾配1/100程度で汚れを集めて排出しやすくする
- ③正しい:高置タンクの有効水量は時間最大予想給水量×0.5程度
- ④正しい:揚水ポンプの揚水量は時間最大予想給水量を基準とする



結論だけ確認したい方はここでOK。各タンク・ポンプの水量の目安を整理したい方は、この続きをどうぞ。
給水設備の水量の目安を整理
- 受水タンク有効容量:1日使用水量の4/10〜6/10(約1/2)
- 高置タンク有効容量:時間最大予想給水量×0.5程度
- 揚水ポンプ揚水量:時間最大予想給水量
- 底部勾配:1/100程度で吸込みピットへ向ける
容量は「大きければよい」わけではありません。滞留による水質悪化を避けるため、適正な容量に抑えるのが基本。①の「全量」は過大で誤りです。
選択肢を1つずつ検証|なぜ①が誤りか
① 受水タンクは1日予想給水量 → ✕ 正解
正しくは1日使用量の約1/2。全量は過大で、これが誤りです。
② 底部勾配1/100 → ◯
吸込みピットへ向ける勾配で、正しい記述です。
③ 高置タンクは0.5を乗じる → ◯
時間最大予想給水量×0.5程度で、正しい記述です。
④ 揚水量は時間最大予想給水量 → ◯
揚水ポンプの基準として正しい記述です。
試験=容量の目安、実務=受水槽の設計・衛生管理で使う
① 適正容量で滞留を防ぐ
実務では、過大な容量による滞留を避けるため、使用実態に合わせて受水槽容量を決めます。残留塩素の確保と水質維持のため、適正容量が重要です。
② 受水槽の衛生管理(六面点検等)
受水槽は六面点検ができるよう周囲に空間を確保し、マンホール・通気・オーバーフローを適切に設けます。清掃・点検のしやすさが衛生確保の鍵です。
③ ポンプ・高置水槽の容量バランス
揚水ポンプと高置水槽の容量は、ピーク使用に対応できるようバランスを取ります。時間最大給水量を基準に、過不足のない設計を行うのが実務の勘どころです。



受水槽容量は「適正に抑える」が基本。1日使用量の約1/2を覚えておけば、設計でも試験でも迷いませんよ。
まとめ|「受水タンクは1日使用量の約1/2」を覚えるだけ
- 正解は①|受水タンク有効容量は1日使用量の4/10〜6/10(約1/2)。全量は過大で誤り
- ②底部勾配1/100、③高置タンク0.5、④揚水量=時間最大予想給水量…はすべて正しい
- 容量は滞留を避けて適正に抑える



給水設備は出題の常連分野。容量の目安を押さえれば、関連問題もまとめて取れますよ。
解説を読んでも手応えを感じられないときは
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