1級管工事施工管理技士 第一次検定の令和7年 第29問は、給水設備に関する知識問題でした。クロスコネクション防止・管内流速・ポンプのキャビテーション・器具の同時使用率について、4つの記述から「適当でないもの」を選ぶ形式です。
本記事では1級管工事施工管理技士を保持する現役設備エンジニアの視点から、結論→同時使用率の考え方→各要点の整理→選択肢検証→実務目線の流れで整理します。「器具が増えるほど同時使用率は下がる」を押さえれば、計算不要で取れる1点です。

同時使用率は、給水管径や給水量を決める重要な概念。「全部が同時に使われるわけではない」という感覚を持つと理解しやすいですよ。


この記事を書いた人
設備エンジニア
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✅️1級管工事施工管理技士・1級電気工事施工管理技士
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令和7年 1級管工事 第29問はこんな問題(知識型)
給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
選択肢は次の4つ。正解は④です。
| 番号 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| ① | 雑用水系統がある場合、上水配管と配管材料を変えるなどして識別できるようにする | ◯ 正しい |
| ② | ウォーターハンマー防止のため、給水管内の流速は2.0m/sを超えないようにする | ◯ 正しい |
| ③ | 水面より高い位置に設置したポンプのキャビテーション防止のため、吸込み揚程を小さくする | ◯ 正しい |
| ④ | 衛生器具の同時使用率は、器具数が増えるほど大きくなる | ✕ 誤り |
問題本文は公式PDFで確認できます。



カギは「器具がたくさんあっても、全部を同時には使わない」こと。器具数が増えるほど“同時に使う割合”は下がります。④の「大きくなる」が逆です。
結論:正解は④|同時使用率は器具数が増えるほど「小さくなる」
先に答えだけ知りたい方のために結論をまとめます。正解は④。衛生器具の同時使用率は、器具数が増えるほど小さくなります。器具が多いほど「すべてが同時に使われる確率」は下がるためです。「器具数が増えるほど大きくなる」は逆で、誤りです。
- ④の誤り:同時使用率は器具数が増えるほど小さくなる。「大きくなる」は逆
- ①正しい:異なる水系統は識別し、クロスコネクションを防ぐ
- ②正しい:給水管内の流速は2.0m/s以下とし、ウォーターハンマーを防ぐ
- ③正しい:吸込み揚程を小さくしてキャビテーションを防ぐ



結論だけ確認したい方はここでOK。同時使用率や給水の要点を整理したい方は、この続きをどうぞ。
給水設備の要点を整理|同時使用率・流速・キャビテーション
- 同時使用率:器具数が多いほど小さくなる。給水量・管径の算定に使う
- 管内流速:2.0m/s以下とし、ウォーターハンマーや管の摩耗を防ぐ
- キャビテーション:吸込み揚程を小さくし、有効吸込みヘッド(NPSH)を確保して防ぐ
- クロスコネクション防止:異なる水系統を識別し、誤接続を防ぐ
同時使用率は、給水量を現実的に見積もるための考え方です。器具が増えるほど「同時に使う割合」が下がるため、④の「大きくなる」は誤りです。
選択肢を1つずつ検証|なぜ④が誤りか
① 水系統の識別 → ◯
クロスコネクション防止のための識別で、正しい記述です。
② 流速2.0m/s以下 → ◯
ウォーターハンマー防止の目安で、正しい記述です。
③ 吸込み揚程を小さく → ◯
キャビテーション防止の対策で、正しい記述です。
④ 同時使用率は器具数で大きくなる → ✕ 正解
器具数が増えるほど小さくなる。「大きくなる」が誤りです。
試験=同時使用率の傾向、実務=給水管径の決定で使う
① 同時使用率と給水量の算定
実務では、器具数や器具給水負荷単位に同時使用率を考慮して、瞬時最大給水量を求めます。器具数が多い系統ほど同時使用率を下げて、過大な管径を避けます。
② 流速と管径・騒音のバランス
流速を2.0m/s以下に抑えると、ウォーターハンマーや流水音、管の摩耗を防げます。流速と管径のバランスを取るのが、静かで長持ちする配管設計のポイントです。
③ ポンプのキャビテーション対策
ポンプは吸込み条件が悪いとキャビテーションを起こし、性能低下や損傷を招きます。吸込み揚程を小さくし、必要なNPSHを確保することが対策の基本です。



同時使用率の考え方は、給水管径の決定に直結します。「器具が増えるほど下がる」を押さえておけば、実務でも迷いませんよ。
まとめ|「同時使用率は器具数で下がる」を覚えるだけ
- 正解は④|同時使用率は器具数が増えるほど小さくなる。「大きくなる」は誤り
- ①水系統の識別、②流速2.0m/s以下、③吸込み揚程を小さく…はすべて正しい
- 同時使用率は給水量・管径の算定に使う



給水設備は出題の常連分野。同時使用率の傾向を押さえれば、確実な得点源になりますよ。
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